内容説明
世の中は、もちろん、たくさんのふしぎにみちています。そのなかでも、お互いにまったく無関係なはずのふたつのできごとが同時に起こり、どうやら両者には意味のつながりがあるらしいと気づいたときの驚きには、特別なものがあります。なぜなら私たちが自分の「人生」と呼ぶ謎めいた物語の展開は、いくつもの決定的な局面で、そんな偶然の一致に左右されているようにみえるからです。(中略)恋愛を典型とする人と人との出会いや、芸術の創作や発明発見といった人とものとの出あいのいずれもが、こうしたおもいがけない同調ぶりによる一種の「事故」だということは、うたがえない事実でしょう。本書が論ずる「シンクロニシティ」とは、そうした「意味のある同時生起」のことです。
目次
第1章 物理学者と心理学者
第2章 機械論的宇宙
第3章 生きている宇宙
第4章 こころと物資のパターン
第5章 骨のなかのパターン
第6章 こころ、物質、情報
第7章 創造的源泉
第8章 時と変換
感想・レビュー
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ピンガペンギン
11
1987年発行。副題はThe Bridge between Matter and Mindで、自然の秩序と意識との関連の研究では有名な方(英国出身でカナダ在住)だったとあります。ユング心理学と物理学についての記述が多いので、心理学の方は分かったような気になったが、物理の方は難しかったです。(Amazonの評価では英語版でとても高評価なので、素養のある人には良い本だと思われる。)P56「因果的には無関係でありながら、同じ、あるいは似通って意味を持っている、二つ以上の出来事の、時間的な一致」→ 2023/08/07