内容説明
すべてのカギは「陰陽五行」にあった!知れば知るほどおもしろい、古代東洋の哲学と宇宙観。知っているだけで一目置かれる「うんちく」が満載!日本の行事・ならわしに潜む「見えない」法則とは?
目次
この法則を知れば、謎は解ける(陰陽五行は、楽しい古代中国哲学;子午線の「子」と「午」とは何だろう ほか)
第1章 「相生」と「相剋」を活用しよう(カミナリさまは、なべヘソをねらうのか;カミナリが鳴ると、なぜ蚊帳のなかに入るのか ほか)
第2章 方位と十二支に強くなろう(かつて、日本の都はすべて「子」の方角にあった;死者はなぜ「北枕」にするのかまた、墓石に水をかけるのはなぜか ほか)
第3章 「三合の法則」を理解しよう(「冬は旧七月に生まれ、三月で死ぬ」という三合の法則;カッパの頭には、なぜ皿があるのか ほか)
第4章 こんな不思議も考えてみよう(「絵馬を奉納すると願いが叶う」とされるのはなぜか;「七草粥」のほんとうの意味 ほか)
著者等紹介
吉野裕子[ヨシノヒロコ]
1916年、東京生まれ。34年女子学習院、54年津田塾大学、各卒。75~87年には学習院女子短期大学の非常勤講師をつとめる。77年『陰陽五行思想からみた日本の祭』によって東京教育大学から文学博士の学位を授与され、在野の民俗学者として多数の著書を残した。08年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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クナコ
9
初読。迷信として巷間から忘れられた陰陽五行の知恵。大正生まれの民俗学者である著者が、古代中国哲学である陰陽五行の基礎を簡便に教え、現代に残る習俗や昔話の意図を説く。世の万物を五行に当てはめた属性に分け、それぞれの影響を活用したり退けたりといった験担ぎに近い発想は面白かった。一方習俗昔話の解読内容についてはかなり主観性が強く感じられた。これは占い師がタロットカードの絵柄の意味を独自に解釈するのに似ていて、全て鵜呑みにしてはいけない印象。有名な安倍晴明の五芒星を紹介しないのには何か意図があったのだろうか。2023/10/18
hixxxxki
1
鬼の図像の分析とか、おー!ホントだ!と思うけど、後半にいくほど、前言ってたことと矛盾してないか?とか気になる点が多くなってこじつけ感が強くなってく。でもまあかなり面白かった。吉野裕子さんの本読んでいきたい。2016/10/18
shiki
0
ところどころ、それはこじつけでは?と感じるところもあったが、それでも楽しくわかりやすく読むことができた。 既知の事柄が多いものの、より深く学ぶことができたのでまた忘れた頃に再読したい。 難しい学術書でなく、気軽なウンチク本としてオススメ。2018/11/08