出版社内容情報
不寛容社会を生きるすべての人へ
「世間体を守るためにする努力なんてバカのすることだ」
志の輔、志らく、談春など、名だたる落語家の生みの親であり、政界進出、二日酔い会見、『笑点』の立ち上げなど数々の伝説を残した、落語界の永遠の革命児・立川談志、没後10周年記念本。
談志を語る時、「破天荒」という言葉が使われることが多い。数々の争いを起こし、敵を作るのを厭わなかった談志評として間違ってはいない。だが、果たして本当にそうだろうか。「破天荒」というのは、あくまでもメディアに切り取られた一面でしかないように感じる。談志が亡くなって10年。談志を師と仰ぎ、10年間前座時代を過ごした著者が思うのは「談志は不器用で優しくて厳しい人間だった」ということだ。師匠が亡くなってからも著者の心を支え続けた談志の名言を新解釈でお届けする。
内容説明
政界進出、二日酔い会見、『笑点』の立ち上げなど、数々の伝説を残した落語界永遠の革命児!不寛容社会に生きるすべての人へ約10年談志の元で修業した著者が贈る天才落語家の教え。
目次
第1章 努力と成功(「努力します・した」と言っている時点で三流です;努力とは結果を出せない人間の道楽である ほか)
第2章 仕事の流儀(組織内での孤立を恐れるな、外部に向かって自立せよ;若者に未来はない、あるのは時間だけ ほか)
第3章 幸せと金と欲望(「金をかけずに喜びを感じられる人間」には敵わない;そこに“非常識な情熱”はあるか ほか)
第4章 社会と優しさ(世の中に満ちた矛盾をロジカルに分析せよ;「働くのが嫌い」という“基準”があってもいいじゃないか ほか)
第5章 何を信じるか(他人軸でなく、自分軸で他者を評価しろ;「自分は間違っているかもしれない」と思っている人間を、信用しろ ほか)
著者等紹介
立川談慶[タテカワダンケイ]
1965年、長野県上田市(旧丸子町)生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、株式会社ワコールに入社。3年間のサラリーマン体験を経て、1991年に立川談志18番目の弟子として入門。前座名は「立川ワコール」。2000年に二ツ目昇進を機に、立川談志師匠に「立川談慶」と命名される。2005年、真打ち昇進。慶應大学卒業の初めての真打ちとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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