内容説明
犯行動機は、「性欲」だけではなかった。強姦、セクハラ、痴漢…許すまじき性犯罪は、私たちの半径5メートルで“日常的”に起こっている。実録コミックエッセイ!
目次
性被害者との性交渉
性被害者の幼児化
被害者にやってはいけないこと
未遂
被害者家族・パートナーへの二次被害
男が心に飼う「獣」
被害者を苦しめる考え方―レイプカルチャー・ノットオールメン
権力者
女性を黙らせる世の中なら、男性から声をあげよう
今でも続く葛藤
うらやましい
カミングアウト
後だしジャンケン
自尊心を取り戻すラベリング効果
性被害者の医学的ゴール
著者等紹介
マルクス[マルクス]
彼女が性的暴行を受けたことから、漫画を描く。『彼女が性被害に遭うなんて』が初の著書となる
片田珠美[カタダタマミ]
広島県生まれ。精神科医。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
27
読みながら、私も彼氏と同じで終始早く警察に行って犯人を逮捕してもらうべきと思いました。彼女が性被害に遭ってから、人間性が変わってしまったり、気分の浮き沈みがあったり、付き合い続けることは本当に大変だと思います。2019/08/10
またの名
8
「お笑いが好きでよく流行りの芸を真似て僕を笑わせてくれた」彼女が壊れてしまう最初のページでもう、本書と無関係だとしてもお笑い業界の連想は、不可避。お楽しみ用のエッチ系漫画かと一瞬疑うほど具体的に何が悲劇なのか赤裸々に寝室での幸せのグロテスクな崩壊を再現し、被害ケースの多くに共通する様々な瞬間や反応や構造にも触れる。本人の進路も周囲の同業者も「あの人がいなくなったら困る」と考える同じリアクションが頻出するので、明らかに各業界の権力者という構造の問題が通底。一応ラカン派の片田珠美が監修なのは読了後に気づいた。2024/01/14
rie
7
画力も弱く状況の具体性も低い。 オブラートに包んだ仕上がり。 相手もいることなので… 彼女の事を考慮しての仕上がりなのかなぁ?と思いました。 ただ、こういうタイトルや話題の本が普通に書店に並ぶ事によって社会の認知度や理解に繋がっていくきっかけになってくれたら… という意思は感じました。 2019/05/06
chihiro
3
粗粗しい絵が、心の傷、混乱を表すようだった。身近な人が性被害に遭うことの実情をリアルに訴えるための本。
言いたい放題
0
図書館にない2020/12/27