内容説明
82歳にして現役の美容研究家が語るこれからの人生を「生きるヒント」。
目次
しないこと(くらべない;いばらない;持ちすぎない;容姿の欠点にふれない;嫉妬しない ほか)
すること(日々の暮らしに感謝する;フルネームで生きる;軌道修正する;笑顔でいる;心をこめて叱る ほか)
著者等紹介
小林照子[コバヤシテルコ]
1935年生まれ。美容研究家・メイクアップアーティスト。上京後、保険外交員の仕事をしながら、美容学校に通う日々を送る。その後、化粧品会社コーセーにおいて35年以上にわたり美容について研究し、その人らしさを生かした「ナチュラルメイク」を創出。91年、コーセー取締役・総合美容研究所所長を退任後、56歳で会社を創業、美・ファイン研究所を設立する。94年、59歳のときに、「フロムハンド」小林照子メイクアップアカデミー(現「フロムハンド」メイクアップアカデミー)を開校。2010年、75歳のときに、高校卒業資格とビューティの専門技術・知識の両方を取得できる新しい形の教育機関、青山ビューティ学院高等部を本格スタート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chantal(シャンタール)
97
「妬まない」とか「人の悪口を言わない」とか、頭では分かっていても実践するのは難しかったり、「そんなのこれまで散々いろんな本で書かれて来た事じゃない」と思ったりするけれど、現在御歳83歳、バリバリ現役の美容家の先生の言葉はやはり重みがある。美容家だけに「いくつになっても美しくあれ」という言葉にも実感がこもる。街でお洒落なおばあさまを見かけると「ステキだなあ」と憧れてしまうし、別に派手に着飾っていなくても、内面の美しさが溢れ出ている高齢の方もいらっしゃる。そういうものに、私はなりたい。2018/11/26
まーちゃん
35
断捨離本と思って借りたら、生きる指針が書いてありました。「くらべない」「嫉妬しない」「うらやましがらない」「大騒ぎしない」「なんで?を口にしない」…自分を律し、可不可を見極め切り替えて、選んだ道を進む。しなやかで強かで聡明な女性。「運命を喜ぶ」「天命を探求する」幼少期の大変な苦労にも関わらずこんな風に思えるなんて…やっぱり選ばれた人はちがう。…いやいや、ここで思考停止してしまっていいの?と聞かれた気がして、途中から背筋伸ばして座り直し、素直に拝読しました。2019/01/28
とよぽん
34
2月に富山にいらっしゃって講演があったのだが、ファミリーイベントが決まっていて、残念ながら聞くことができなかった。でも、この本を読めば、なかなか苦しい生い立ちから全力で夢に向かって邁進してこられた半生がよく分かる。そして、何度も辛い目に遭いながら、その経験を原動力にして前進し続けて現在の小林照子さんがあるのだと納得した。年を重ねても謙虚で努力を惜しまない。幅広い年代の人と交流する。自分を相手の景色の一部として考える。など、大切なことを伝えていただいた。今後もお元気で益々のご活躍を祈念して。2020/03/07
ケロコ
33
【図書館】うーん、謙虚な小林さんは相当な努力家なんだと思う。前向きで柔らかい印象だけど芯が強くて揺るぎない意志を感じる。女性が社会で第一線で活躍するにはかなりのエネルギーを要する。成功すれば妬まれるし、邪魔されて足元掬われて悔しい思いも沢山しただろう。だからこそ優しい小林さんを尊敬する。文句なんて言ってる暇ないよね。2019/02/05
アオイトリ
27
断捨離)コーセー取締役を退任後、学校を作る夢を叶えた小林さん。生みの親、育ての親が5人という流転の少女時代、戦争、貧しさ、学歴のないことを跳ね返した、強い心と品性は本当にカッコイイです。「つらいこと、苦しいことに直面したときは絶対受け身」は一番心に残りました。「もう少し、やさしく話してごらん。そうしたら、うまくいくから」今のわたしにはピッタリ笑。もう十分頑張ってきたと惰性に流されそうですが、何度でも何度でも、生き直し、生き直し、生き尽くす。それがすべての人に与えられた使命なんですね。2022/10/16