内容説明
主人公は、人とのコミュニケーションが苦手だが、「胎児の声が聴こえる」という特殊能力をもった産婦人科医師・橘継生(たちばな・つぐお32歳)。勤めていた総合病院で担当患者が“産後うつ”で自殺してしまったことをきっかけに、ドロップアウトしてしまう。心機一転、地方の小さなクリニック・尾音産婦人科でやり直すことになったものの、そこは、人情味溢れる「オネエ」の助産師や筋肉マニアでノリのよいゲイの院長、とても男性だったとは思えない美人心理士など、さまざまなジェンダーかつ強烈で愛すべき個性をもった人たちが働いているクリニックだった。思いもよらない環境にショックを受ける継生だったが、自分の中に無意識にもっていた偏見に向き合いながらも、自身が抱えたトラウマを乗り越え、医師として、人間として成長していく…。たくさん笑えて、ホロリと泣ける“命と家族の物語”。
著者等紹介
豪田トモ[ゴウダトモ]
1973年生まれ。東京都出身。中央大学法学部卒。6年間の会社員生活の後、29歳でカナダへ渡り、映画製作の修行をする。帰国後はテレビのドキュメンタリーやPV映像などを制作し、株式会社インディゴ・フィルムズを設立。2010年にドキュメンタリー映画『うまれる』を公開。2014年に公開した2作目の『ずっと、いっしょ。』と合わせ、累計90万人以上を動員(文部科学省選定・厚生労働省社会保障審議会特別推薦)。2019年に初の書き下ろし小説『オネエ産婦人科』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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