内容説明
中国の野望とは?米中は激突するのか?世界各国の指導者たちから今なお尊敬を集めるシンガポール建国の父が冷徹に読み解く、世界の未来。
目次
第1章 中国の未来
第2章 アメリカの未来
第3章 米中関係の未来
第4章 インドの未来
第5章 イスラム原理主義の未来
第6章 国家の経済成長の未来
第7章 地政学とグローバル化の未来
第8章 民主主義の未来
第9章 リー・クアンユーの考え方
第10章 むすび
著者等紹介
アリソン,グラハム[アリソン,グラハム] [Allison,Graham]
ハーバード大学公共政策大学院(ケネディスクール)ベルファー科学・国際関係研究所所長・教授
ブラックウィル,ロバート・D.[ブラックウィル,ロバートD.] [Blackwill,Robert D.]
外交問題評議会(CFR)ヘンリー・A・キッシンジャー外交政策上級研究員
ウィン,アリ[ウィン,アリ] [Wyne,Ali]
ベルファー科学・国際関係研究所研究員
倉田真木[クラタマキ]
上智大学外国語学部卒業。シンクタンク勤務を経て翻訳者に。翻訳専門校フェロー・アカデミー講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろき@巨人の肩
113
シンガポール初代首相リー・クアンユーが語る世界の潮流。シンガポール建国の父と称させる実績は、百年単位で時代を読む大局観と、壮大なビジョンをやり抜く鉄の意志により成されたと感じた。歴史が示すのは、世界の安定化には「英語によるグローバル化」しか解はないということ。今後200〜300年は英語による技術革新と経済発展を不変の流れと捉え、各国を「人口動態・民族」「文明・文化」「政治・統治」の観点から分析した総括はメモ必須。20〜30年間の見通しが不透明でも、自分自身が進むべき道が明確になることを実感できた。2022/03/28
Miyoshi Hirotaka
40
世界はどこに立つかで見え方がまるで違う。日本で見る世界地図の上では、わが国は大洋と大陸の狭間。ロシアの世界地図ではモスクワは大陸の中心。一方、シンガポールは、欧米、わが国、イスラム、中華、インド文明の交差点。ところが、地図上では点でしかない小国の指導者により語られるのは深い智慧。油断すれば一瞬で大国に飲まれる資源もない赤道直下の都市国家が輝光を放っているのは、考え続け、わかりやすい言葉で未来を描く指導者、それに応える起業家精神と進取の気質にあふれる国民、多様性を受容し、固有文化を守る精神の調和によるもの。2016/04/12
ホッパー
30
国家レベルでリーダーを勤め上げる人の言葉は、視点を一段上げるために必要と感じられた。世界各国のリーダーの目線についてもっと読み深めたいと思えた。2020/02/09
macho
10
シンガポールはかつての日本の未来。 今は、シンガポールを追いかけている状態だ。しかし、日本はシンガポールマネーの真似をしたらあかん。他のアイデアを出そう。カジノ以外の。2016/11/12
macho
9
断固たる決意で国家を変えた偉人2013/11/10