目次
1章 「いつも何かが足りない」という不安
2章 「傷つくこと」について私たちが誤解していること
3章 「恥」というグレムリンを退治する
4章 なりたい自分になるために、武器を手放すということ
5章 理想と現実のギャップを埋める方法
6章 人間性を取り戻す破壊力のある関わり
7章 「偽りのない」子育てのための終章
著者等紹介
ブラウン,ブレネー[ブラウン,ブレネー] [Brown,Bren´e]
ヒューストン大学ソーシャルワーク大学院研究教授。その画期的な研究は、公共放送サービスPBSと公共ラジオ放送NPRで紹介され、Ted.comの2つのトークのテーマともなった。テキサス州ヒューストン在住
門脇陽子[カドワキヨウコ]
翻訳者。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわ
29
「ヴァルネラビリティ(傷つきやすさ)」という言葉を初めて知りました。不確実性が高く恥をかく可能性に、敢えて生身をさらしていくこと。自分は「これでいいんだ」と思うこと。ということは、行動の価値観を他人基準から自分に取り戻すということではないでしょうか。自分には耳の痛い話が多いぶん、課題を与えてくれる良い本でした。(☆4)2020/10/02
かいてぃ〜
23
ヴァルネラビリティ=傷つくリスク、生身をさらすこと、それらを勇気を持って受け入れる事が大切なのだと説いた本。確かに傷つくのは、この齢になっても怖いし、失敗をしたら恥ずかしい。でも、そこから逃げてはいけない。受け入れる事が大切。これは子育てにも言及されていて、親も完璧ではない、弱さもある事を示し、また、子供が可愛いからと言って子供の困難を親が取り除くのは弱さに耐えられない子供を育ててしまう恐れもある事を学んだ。親子共々、自己肯定感を育みたい。だって、親は自分に無いものを子に与えることは出来ないのだし。2017/03/13
ブース
18
他人の(恥ずかしい)真実の姿を見ることは歓迎するが、自分がそうすることは不安っていうのはまさにそうですね。海外の『サバイバー』を始めとする出場者のプライベートをのぞく番組なんか本当にこれ。下世話な根性。 ネットで他人の悪口は堂々と言うくせに、自分は批判されたくないってのも似てるね。面白いのは、そういった批判者は例外なく自分に「価値がない」と感じていたってこと。批判は、自分に注意を向けるための手段らしい。2015/11/10
ビッフィー
18
転送じゃなくて返信してしまったエピソードはすごい。これを書くかあ。まさに裸になる、生身をさらすというのはこういうことなんだよっていうのを身をもって教えてくれている。このくだりでブレネーのことが好きになりました。恥の告白というのは本当につながりを生むね。TEDがネットで紹介され、多数の人から攻撃されたときも冷静に分析している。すごい。そして、安全な場所から攻撃してくる匿名のコメントは耳を傾けるに値しないと断じている。素晴らしい!2015/03/05
magic makky
17
本書は、セオドア・ルーズベルトの言葉そのものだ。 ただ批判するだけの人に価値はない-強い人のつまづきを指摘し、やり手ならもっとうまくできたはずだとあげつらうだけの人には。 勝算に値するのは、実際に競技場に立ち、埃と汗と血にまみれながらも勇敢に戦う人だ。ある時は間違いをおかし、あと一歩で届かないことが何度もあるかもしれない。 何をするにも間違いや欠点はつきまとう。それでもなお、ことを成し遂げるためにもがき苦しみ、情熱に燃え、力を尽くし、大義のために身を粉にして励む人こそ偉大なのだ。 (続く)2022/12/01