虹の少年たち

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784763132321
  • NDC分類 929.423
  • Cコード C0097

内容説明

小さな島に、生徒が10人そろわなければ廃校といわれた学校があった。やっと集まった貧しい子どもたちは、誰もが個性的で魅力に溢れていた。若い新人女性教師ムスリマ先生のもと、子どもたちは眠っていた自分の力を次第に開花させていく。そして、今まで決して勝てなかった裕福な名門校との決戦の日がやってきた…。インドネシアで500万人以上の人々を熱狂の渦に巻き込んだ小説が、ついに日本上陸!

著者等紹介

ヒラタ,アンドレア[ヒラタ,アンドレア] [Hirata,Andrea]
インドネシア・バンカ・ブリトゥン州生まれ。インドネシア大学経済学部を卒業後、イギリスのシェフィールド・ハラム大学にて経済学を専攻し修士号を取得。その後インドネシアに戻り、電気通信会社テレコムセルに勤務。2005年に『虹の少年たち』にて小説家としてデビュー

加藤ひろあき[カトウヒロアキ]
1983年、東京都生まれ。東京外国語大学卒業後、同大学院にて修士号を取得。2006年から1年間、インドネシアはジョグジャカルタにあるガジャマダ大学へ留学。その際、ジャワ島大地震を被災するも傷一つなく助かり、救援物資と音楽を届けるというボランティアに従事。現在は上智大学にてインドネシア語を教えながら翻訳、通訳、さらには歌手、俳優としても活躍の場を広げている

福武慎太郎[フクタケシンタロウ]
1972年、岡山県生まれ。現、上智大学外国語学部アジア文化研究室准教授。専門は東南アジア地域研究(主にインドネシア、東ティモール)、文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘジン

12
19か国語に訳されたという自伝的小説。子供たちは天才だったりオタクだったりと個性豊かで、貧しくてもはじけるような学びの喜びにあふれ、まぶしく輝いている。文章が詩的で知的で、比喩表現がユーモアまじりで楽しく、冒険もロマンスもてんこ盛り。インドネシアは現在、30歳未満が人口の50%を占める若い力に満ちた国。小説に描かれた80年代と比較して1人当たりのGDPは6倍に拡大。未来へとまっすぐ延びる道、明るい希望が見える。女の子も含まれるのだから、邦題は「少年たち」ではない訳語にしてほしい(直訳は『虹の部隊』)。2022/09/07

makimakimasa

12
主に行きつけのカフェ@JKTで少しずつ時間をかけ読了。2万部で大ベストセラーという読書習慣の無い国で500万部売れ(TV番組『Kick Andy』がきっかけ)、映画も大ヒットしたインドネシア版『ALWAYS 三丁目の夕日』(ノスタルジックな30章+大人になった4章)。清貧という言葉が相応しく、美しい才能の可能性に満ち溢れ、詩的な表現に飾られた感動作。教育格差における希望あり、芸術的創作の喜びあり、甘い初恋あり、ファンタジーの様な冒険譚あり。2人の訳者の力も大きい(歌手の加藤氏は現地邦人社会では有名人)。2021/02/27

てるてる

8
インドネシアのベストセラー小説。80年代、スハルト時代のスマトラのビリトン島における10人の少年たちの夢と現実が描かれている。テンポのよさとかスピード感とか予定調和とかそういうインスタントな楽しさは、この本には無いです。話があっちこっち飛ぶし読んでいてつっかかる(特に序盤)。しかも「貧困と教育」的テーマまで重い。でもそのしつこい描写のなかにある学べる喜びや初恋の色彩感は、なにか透き通っていて僕らの固定観念を揺さぶるエネルギーに満ちあふれている。傑作。ゆっくりと時間をかけてディテールを楽しんでください。2014/06/17

Porco

6
自伝的小説で、インドネシアでバカ売れし、翻訳も多数なされたそうです。でも、そこまで面白いとは思わなかったなあ。悪くないけど。2015/04/17

Takeshi Takahashi

5
流してしまったところもありましたが、全体としてはとても楽しく読めました。スハルト時代のインドネシアは今よりはるかにひどい状況だったんですね。はやく続編が読みたいです。2015/05/12

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