出版社内容情報
織物に打ちこむなかで出会った感動の一片一片が、著者の自己形成となり、珠玉の言葉を紡いだ。美しい日本語の文集。
内容説明
大仏次郎賞・エッセイストクラブ賞の著者が、年輪をかさねてひさびさに書きおろした文集。日本文化が染め上げてきた色彩と言葉の織物である。
目次
1章 母なる色
2章 山の手帖
3章 手は考える
4章 詩篇
5章 旅の始まりはまぼろし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こかげ
13
古代から日本人が見出し親しんできた数多の色について語る「母なる色」、小さな草花について、志村さんの豊かな感性と繊細な文章で語る「山の手帖」、他にも欧州旅行記、詩的な散文や好きな洋画家についてなど、とても盛り沢山で満喫できた。私自身ではとうてい見る事が叶わない命と美の世界を、志村さんの鋭い感性を通して垣間見る事ができるワクワク感。自然の生命と志村さんの生命のぶつかり合いから生まれる美しく哲学的な文章に陶酔した。志村さんの心を捉えたヘレン・シャルフベックの人と作品についても興味を惹かれた。2023/01/21
双海(ふたみ)
8
志村さんが昔読んだ保田與重郎の文章が忘れがたいとして、平等院の藤の花の一節を引いている。私も久々に読み返してみたいと思った。京都や奈良、伊勢をゆっくりと訪れたいものだ。2023/11/08
chimi
1
植物の色の中に見えざる世界からの力が働いている。*****色彩は光の行為である。光のすぐそばには黄が,闇のすぐそばには青,黄と青が最も純粋な状態で完全な均衡を保つように混合されると緑が出現する(ゲーテ「色彩論」)2015/01/25
ちょび
1
色の世界を堪能しました。なんてきれいな文章なのでしょう。大切にちょっとずつ読み進み、読了。紡がれる言葉の華麗さ、切なさに酔いっぱなしです。2014/05/13
ゆき
0
京都でこの本をよみたくなりました。




