ひとりたのしむ―熊谷守一画文集

ひとりたのしむ―熊谷守一画文集

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  • サイズ A4判/ページ数 127p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784763098047
  • NDC分類 723.1
  • Cコード C0071

出版社内容情報

「仙人」と呼ばれ、古今の文化人が憧れた、自由な精神に生きた熊谷の全てを伝える画文集。画、書、言葉、写真で構成。

内容説明

「仙人」と呼ばれ古今の文化人が憧れた並みの尺度で測れない『自由な精神』に生きた熊谷守一をここに凝縮。無作為の画・傑出の書・滋養の言葉・美しい姿。油彩52点、書8点、デッサン4点、言葉38篇、ポートレート13点。次女・熊谷榧が語る、素顔の守一「もの語り年譜」付。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

73
熊谷守一つけち記念館で購入。折しも入り口の花瓶に近所の人が持って来てくれた「ノリウツギ」が活けられていた。まるで守一の「ノリウツギ」のように、わざわざ三角形の姿を模した状態にして。天皇陛下(今の上皇)が「これはどこの子供の絵ですか?」で有名な「伸餅」も載る。不思議なことにパリで個展を行った時にはフランス人には何の説明もないのにも関わらず、餅と包丁とわかったらしい。お気に入りは「仏前」3個のたまごは単に白い楕円で、黒い丸のお盆の上に置かれているだけなのに、なぜここまで静謐でこんなに厳かなのだろう。線ひとつ⇒2020/08/24

モリー

58
山崎努さんが熊谷守一さんを、樹木希林さんがその妻を演じた映画を見たのをきっかけに手に取りました。世間一般の感覚からすれば、変人と呼ばれるであろう人物にとても惹かれました。長い歳月、自宅とその庭から出ることなく過ごした画家ですが、描く題材に困ることは無かったらようです。さぞかし広大な庭を持っていたのかと初めは思ったのですが、そうではなく、とても不思議に思いました。「赤蟻」という作品があります。その作品に添えられた言葉を読んで私の疑問は氷解しました。「地面に頬杖つきながら、蟻の歩き方を幾年も見ていて(続く)↓2023/06/19

れっつ

31
熊谷守一の絵が好きだ。単純化されたような対象物と色彩は、観る者の時間を止める。そして彼の晩年の人生を描いた映画『モリのいる場所』からも、自宅の庭で自然に触れ合いつつ絵を描き、自由に生きたモリの様子がよく伝わってきた。NHK・Eテレ「理想的本箱」"ひとりぼっちの孤独を感じたときに読む本"でこの本が紹介されたが、モリは自然にも人にも愛された存在で、それは彼がそれらを愛したからで、形や色彩の表現を通して"繋がりたかった"のではないだろうか。自分のまま自分以外の世界と繋がり生きることはできると感じられる1冊。2024/06/03

chiaki

29
理想的本箱"ひとりぼっちの孤独を感じたときに読む本"より。幅さんは「孤独の果てに辿り着いた画家の純潔な画と言葉」と紹介していて、絵のことなんか全くわからないけどシビレました!明治~昭和を生きた熊谷は、その風貌から画壇の仙人と呼ばれ、彼の生き方や作品に多くの人が魅了されてきた。決して順風満帆な人生ではなく、一家の没落に子どもの死、戦争をくぐり抜け、書けない、食えないの日々が長く続いたようだ。草木に埋もれた彼の自宅写真が衝撃的で強烈!(書ききれずコメントへ書きます↓)2024/08/23

ひなぎく ゆうこ

18
頭に乗ったカラスが髪をいじろうが、どこ吹く風。もらったレンズでカメラを組み立てたエピソードなど、熊谷氏の写真・書・絵画の“楽しい”が詰まっていました。 赤蟻・ノリウツギ・かまきり…等々、命を見つめたギリギリの色数と線の描写に惹かれます。2020/09/03

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