内容説明
ドイツ、ライプツィヒ美術館所蔵の16世紀の名画の修復を依頼された著者は、板絵独特の彎曲や歪み、割れなどの難問を克服し、画面の修復(補彩)に至り見事に名画を復活させた。本書は、美術写真家森角勝氏のドキュメンタリーな写真と、詳細な図解を多用することにより緻密で難解な修復テクニックを克明に解説する。
目次
カラー図版で見る修復工程
単色図版で見る修復工程
第1章 修復の依頼
第2章 調査の旅
第3章 搬送の旅
第4章 修復の前に
第5章 修復のはじまり
第6章 木との交わり
第7章 画面の手当て
第8章 額装―調湿装置
第9章 後追いの旅