内容説明
かつて李王朝の帝以外は入園できず、今も限られた時間内でしか公開されない庭園、秘苑を世界で初めて紹介する写真集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itokake
10
【読書で世界一周】図書館で書庫に入っていたのを出してもらった。昌徳宮が何なのかも知らず、写真集をめくる。質素なたたずまいの建物と庭。あとから李氏朝鮮の王宮で世界遺産だと知った。グーグル画像検索では見ることができないアングルの写真ばかり。儒教だから華美ではなく素朴。見ていて落ち着くし、目に優しい。ここで暮らした李垠(大韓帝国最後の皇太子)やその妻で元皇族の方子、二人の子ども李玖とその妻ウクライナ系アメリカ人のジュリア。彼らの人生を調べると、日本併合に翻弄され国をさまよった悲哀に胸が熱くなった。2025/01/06