出版社内容情報
北海道の南西部、白老で制作を続ける彫刻家・国松希根太。本書は2025年12月13日から2026年5月10日まで青森県・十和田市現代美術館で開催されている展覧会「国松希根太 連鎖する息吹」の公式図録兼書籍である。国松は祖父・登が画家、父・明日香が彫刻家という三代にわたる北海道の芸術家として知られる。本書は5つの章で構成されている。「第1章・国松希根太の軌跡」では、国松希根太の代表作から新作を含めた34点を紹介する。また、歩くことで土地の時間や自然の表情を捉えるフィールドワークについて、国松と共にアヨロラボラトリーとして活動する国立アイヌ民族博物館の学芸員・立石信一によるエッセイを再録。「第2章・飛生アートコミュニティ―」では、父・明日香から引き継いだ、飛生の廃校となった小学校を場とする創作活動、森づくり、芸術祭などを紹介。「第3章・国松三代の系譜」では、秋田の木地師・こけし職人であった曾祖父・美登里、祖父・登、父・明日香3者の創作世界を紹介する。「第4章・国松希根太 連鎖する息吹」は、澄んだ冬の空気感との調和が美しい十和田市現代美術館での個展展示空間と、現地制作の様子を収録。そして「第5章・未来への息吹」にて、曾祖父・美登里が過ごした秋田、展覧会会場の十和田ほか、展覧会を機に東北を旅した国松のまなざしが捉えたものを、国松自身が文章と写真で綴る。時空と自然が一人の彫刻家によって大きく繋がってゆく、連鎖する息吹の物語の糸を共に紡ぐのは、充実の執筆陣である。本郷新記念札幌彫刻美術館館長の吉崎元章氏、十和田市現代美術館館長の四方幸子、民俗学者の赤坂憲雄氏、詩人で、白老にもつながりをもつ文月悠光氏、そして国松希根太が、それぞれの息吹を本書に記す。デザインは前書『国松希根太 この地で息吹く』のデザイナー、Calamari Inc.の尾中俊介が担当し、“この地で息吹く”そして“連鎖する息吹”をつなぐ、創造と思索の冒険のような1冊!
【目次】
内容説明
北海道、北東北の自然がもたらしてくれた、アートと時間の奇跡。旅するような、深呼吸するような一冊。
目次
第1章 国松希根太の軌跡(作品;深呼吸をするように風景を吸い込むAyoro Laboratoryのフィールドワーク;アヨロ風景論;歩くことと作ること)
第2章 飛生アートコミュニティー(境界のない土地、飛生;飛生息吹|飛生アートコミュニティーの40年)
第3章 国松三代の系譜(國松明日香;国松登;北海道で制作を続けるということ 国松登・明日香・希根太のそれぞれの軌跡)
第4章 国松希根太 連鎖する息吹(展覧会概要;「国松希根太 連鎖する息吹」展示空間;「国松希根太 連鎖する息吹」展に寄せて)
第5章 未来への息吹(そっと根に触れてみる;ルーツを訪ねる旅;白老に息づく人々)



