内容説明
なぜ、ひまわりばかり描くようになったのか?弟テオに宛てた書簡から、ゴッホの肉声が聞こえてくる。「ひまわり」だけに焦点を絞って解説!「ひまわり」の油彩12点すべて掲載!
目次
第1章 色彩の研究としての“ひまわり”―パリ(1886年~1887年)
第2章 装飾としての“ひまわり”―アルル1(1888年2月~9月)
第3章 装飾としての“ひまわり”―アルル2(1888年10月~1889年5月)
第4章 象徴としての“ひまわり”―サン=レミ=ド=プロヴァンス、オーヴェール=シュル=オワーズ(1889年5月~1890年7月)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
90
画家の描く大作にはそこへ至る過程がある。ゴッホの「ひまわり」を実際に見ると迫力を感じるが、更にこの書で「ひまわり」に至るまでの作品の変遷とテオとの手紙で彼の思いを知ることができる。ゴーギャンとの遣り取りも、テオとの手紙で死ぬ直前までの切羽詰まった思いを窺い知ることは、ゴッホがこれ程までに取り上げられるようになった理由のひとつのように思える。SONPO美術館の「ひまわり」は、先日のロンドン・ナショナル・ギャラリー展での「ひまわり」と印象が異なったが、それは背景の色彩によるものだという単純なことに気付ける。⇒2020/08/28
プル
31
ロンドンナショナルギャラリー展のゴッホのひまわりを見た流れで、別日にSOMPO美術館のゴッホのひまわりを観に行って、SOMPO美術館で購入。時系列の解説は、ロンドンナショナルギャラリー展でもありましたが、この本でさらにその細かい部分の補足が面白い。2020/08/12
夏
22
まさかゴッホのひまわりにこんなに種類があるとは思わなかった。正直ゴッホは好きな画家というわけではなく、ゴッホの描く「ひまわり」も魅力的だと思ったことはあまりないけれど(ごめんなさい)、初期の作品に比べると「ひまわり」はとても力強く、生命力を感じさせる作品だと感じた。それに、わたしの好きなゴッホの作品も、「ひまわり」があったからこそ描かれたと思うと、「ひまわり」はとても立派な絵だという気持ちになった。2020/11/29
まーRY
3
SOMPO美術館で購入。ひまわりにまつわるストーリーをが書いてある。ひまわりがたくさんあることを知ってたけど、それがいつ描かれてどこにあるかが分かった。絵画を見る前に読んでおきたかった。
kaz
2
図書館の内容紹介は『ゴッホの<ひまわり>はどのような過程と考察を経て描かれ、画家を象徴するアイコンとなったのか。ゴッホの書簡を中心に、同時代の資料から作品<ひまわり>に関する部分に焦点を絞って解説。<ひまわり>の油彩12点も掲載』。素人眼にはどれも似たように見えるひまわりの絵も、解説を読むと違いが気になって来る。 2020/10/03