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内容説明
19世紀から20世紀にかけて、急速な近代化や度重なる戦争などの混乱した社会状況のなか、「ここではないどこか」への憧れが、文学や美術のなかに表れます。なかでもクロード・モネとアンリ・マティスは、庭や室内の空間を自らの思うままに構成し、現実世界のなかにいわば人工的な「楽園」を創り出した点において、深く通じ合う芸術家です。モネの庭と、マティスの室内。彼らの「楽園」は、欠くことのできない主題であると同時に、制作の場であり、生きる環境でもありました。
目次
第1章 ツール・ド・フランス―モネのフランス周遊紀行
第2章 ジヴェルニー―地上の楽園
第3章 “睡蓮”―循環する自然
第4章 東方からの啓示―マティスにおける異国趣味
第5章 ニース―銀色の光
第6章 楽園の創出―絵画を超えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
86
ポーラ美術館「モネとマティス・もうひとつの楽園」展の図録。同時代を生きた2人だが画風は異なり、直接の交流もなかったはずだが、どんな関連性を見出すのか楽しみにしていた。その答えは、モネもマティスも庭と室内という自分の世界を持ち、戦争で荒れるフランスという現実社会の中に楽園を作ったというテーマで展示されていた。モネの睡蓮のシリーズは、ひろしま美術館など国内の美術館からも貸し出しされて充実のラインナップ。マティスの多くの絵画の背景にあるテキスタイルの展示も堪能した。マティスが絵を描く映像も見られて満足しました。2020/10/29
ハチ
8
本屋再開して即購入!フランス各地の風景や人物の中に太陽の光の粒がページの上で踊っているような鮮やかさ。モネとマティスの美を求める狂気が静かにどっしりと鑑賞できた。満足。2020/05/30
Carol
3
本当は4月に始まるはずだった「モネとマティス もうひとつの楽園展」。6/1についにポーラ美術館が再開!6/2に観に行って来ました。コロナ禍のため、海外の美術館所蔵の作品は来日できず。国内のものだけに変更されての開催でしたが、日本はこんなにも素晴らしい作品を多数所蔵しているのか!と驚くほど素敵な展覧会でした。今回特に印象に残ったのはモネの「ポール=ドモアの洞窟」。図録には来日予定だったものも掲載されていて、今回見られなかった作品はいつか観にいきたいなぁと思いました。2020/06/02
kaz
1
ポーラ美術館による「モネとマティス-もうひとつの楽園」展のカタログ。モネの絵はおそらく概ね他の画集等で観たことがあると思うが、マティスは初見も多い。 2020/07/26
やす
0
展覧会のガイドブック2021/01/14