内容説明
フィンランドのやさしい時間。かくたみほのフィンランド最新写真集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりさ
58
そっと包むような柔らかな光あふれる風景、子リスやクジャクやトナカイがのびのびと生きる森、白鳥が羽を休ませる湖、薄水色の空に伸びる枝葉、沈まぬ太陽が彩る淡色の空…ハッセルブラッドで撮影したスクエアの世界が映し出すフィンランドの景色、営む人々と動物たちの大らかさとゆったりと流れる時間に心和みます。美しいフィンランドに魅せられた、かくたみほさんの自ら手焼きプリントした写真集は、時間に追われ立ち止まる余裕がなかった自分を労ってくれるような優しさに溢れています。雪の中でも元気に走るハスキー犬に癒されました。2017/02/27
毒兎真暗ミサ【副長】
31
フィンランドの写真集。もうどこにも売ってない。もうどこにもないみたい。探して探して。辿り着いた。くすんだ空を。羽ばたく鳥を。懐っこい羊。日向ぼっこの猫。釣りをして、風にふかれて。のんびり。雪が降り、ひとりになって。湯気立つお茶と、ホッとした時。あなたを、想った。「そばにいるよ」誰でもない。空からこぼれる、たくさんの。もいもい。もいもい。「そばにいる」そんな、青がひろがる写真集。2024/03/23
る*る*る
25
初めて撮影の仕事で行ったフィンランドで夏がお勧めと聞き、再度訪れた時に森と湖の光に照らされた岩盤層の風土に魅了された著者。その後足掛け10年作品撮りを続けている。彼女が好む動植物は優しさに満ちている✴︎トナカイの角に毛が生えている時期があるとは。トナカイの角って不思議。いつも思う。片桐はいり著の「わたしのマトカ」を再読したくなる写真集です。2018/05/13
こぽぞう☆
18
美しいフィンランドの四季。たくさんの動物たち。トーベヤンソンやリサラーソン大好きな私にとって一度は行きたい国ながら、病持ちでは無理そう。2017/05/14
Fumoh
6
どこか透明感のある、フィンランド・ラップランドの森と湖の景色を撮った写真集。この「透明感」と「静けさ」は味がして見ていて楽しい。どこか「世界の果て」感があって、詩的で好みだな。日本じゃこういう質感のある景色は撮れないんだろうけど、自分も日本の田舎とかに「日本ならでは」の景色を探しに行きたいな。2024/08/05