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内容説明
介護用?いえいえステッキはお洒落なアイテムです。シゲモリ先生の世界のステッキ・文芸資料を大公開!
目次
プロローグ 紳士の友・人生の伴侶―ステッキ10得
1 余は如何にしてステッキ収集家となりし乎(コレクターのほとんどはハンターである;世界に杖曳けば、杖と出会う ほか)
2 ステッキほど素敵で不敵なコレクションはない(ステッキはメッセージを発信する;ステッキとステッキ文芸 コレクションで行こう! ほか)
3 ステッキ夜話―人生いろいろ、ステッキもいろいろ(こんな豆本にもステッキが;ステッキ散弾銃を使った日本人 ほか)
4 ぼくの愛杖生活―いつでも杖を(別れても、好きな杖;手元のステッキ一本一本に思い出がある ほか)
著者等紹介
坂崎重盛[サカザキシゲモリ]
1942年東京生まれ、千葉大学造園学科で造園学と風景計画を専攻。卒業後、横浜市計画局に勤務。退職後、編集者、随筆家に。俳号「露骨」、都々逸作家名は「鴬啼亭捨月」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Saku
15
今では歩行に難がある方くらいしか使われなくなったステッキについて、ファッションの視点から復権させようというもの。戦前までは老人若者問わず紳士は携行していたのだが敗戦によっておしゃれを楽しむ余裕を失ったことによりステッキ文化は衰退したと著者は分析する。大正から昭和初期の文豪や挿絵画家を引きステッキの描写を紹介し斯くもステッキは素晴らしいものであると綴る。ステッキのスタイルはダンディズムと滑稽さを併せ持つとされる。なるほどチャップリン然り。合理主義に染まった社会に対する細やかな反抗心として1本欲しくなった。 2023/05/02
ようた
5
某新聞の書評で紹介されてなんとなく手に取った一冊。ステッキ蒐集を趣味とする著者のステッキにまつわる話。戦前はお洒落アイテムとして紳士必携だったステッキ。敗戦後にはステッキを持つ余裕もなくなったと、このご時世を嘆いています。ステッキといえば介助用のものぐらいしか目にする機会がありませんが、紹介されているステッキのバリエーションは非常にゆたか。様々な仕込み杖も列挙されていて、刀、水筒、ワインオープナーのみならずチェスまで。なんだか滑稽で思わず頬が緩みます。こういう遊び心と余裕は心に留めておきたいです。 2014/05/02
みゅうの母
4
ヴィクトリア時代に関する本を読んでいてステッキに興味をもったところ、偶然にも図書館で発見。筆者が大学の学部の大先輩と知って迷わず借りました。有閑紳士じゃないけど、ステッキを手に街へ出てみたくなりました。2017/05/13
あぁ輔
0
幼い頃から気になっていたステッキの本だったので、思わず購入。ステッキの文化面については申し分無いが、もう少し材質や形などの形而下の話もして欲しかった。「通勤電車が混んでいる間はステッキを持つ人は現れない」と云う筆者の考えに納得。自分もステッキを持って散歩が出来る様に、余裕有る生活を目指したい。2014/11/08
0422
0
いい。2014/04/05