内容説明
「生きることの意味」を問い続ける著者からのメッセージ。
目次
序章 暗闇のただ中で
第1章 誕生―うぶ声をおぼえているかい?
第2章 自我―「自分」とは何でしょう
第3章 いのち―いのちは自分のものではない
第4章 死―人間はみんな死を恐れる
著者等紹介
高史明[コサミョン]
1932年、山口県下関市生まれ。在日朝鮮人二世、本名金天三。韓国籍に書き換えず朝鮮籍。約二十年の独学を経て、小説『夜がときの歩みを暗くするとき』を発表。74年、『生きることの意味』(日本児童文学者協会賞)を書き下ろす。親鸞の教えをもとに、自らの体験をとおして提言。全国での講話活動をつづける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tadashi Totsuka
3
12歳で自殺してしまった息子さんに対する懺悔といのちの大切さを知らしめるための書でしょうか? 私が、「闇を喰む」を読んで以来大分たちました。 その書を読んだ時はショックでした。 高史明さんって、読売新聞の渡邉恒雄主筆を若い頃命を助けた人なんですよね!あの時、いのちを助けられたから、今の読売新聞があるんですよね?2018/09/23
tu-ta
3
文字の数はとても少ない。しかし深い(ような気はする) 2016/05/25
tu-ta
2
購入しようと思っていたが、結局、購入せず、図書館の本を再び借りて再読。購入していたら、再読していないかもしれないとも思った。/ 最初に読んだ時も書いたが、とても特徴的な組版。作者の指示なのか、編集者の指示なのかは不明。しかし、この余白だらけの組版がとてもいい。 思考に寄り添い、手助けしてくれるような組版だ。 読書メモ https://tu-ta.seesaa.net/article/201606article_2.html 2022/07/19
佐保(さほ)
1
自殺した息子に対する思いは、深く深く清い。信仰は人をすくうと思う。愚かといわれてもすばらしい、人間の生きる術と私は信ずる。じぶんがしんじられない――という少年の言葉。私も〝幼い少女〟のとき自殺したかった。父はどんなにかなしんだろう、母はどんなに泣いたろう。そのときには重大な絶望も、視点を変えればわかる。自分の「足の裏」は生きたい! と叫んでいるのだ。生者の側から見るから死者の痛みは知ることができないが、自殺を止めることを正しいと信じたい。
佐子
0
自分の足の裏がなんて言っているのか、聞こえてくるまで歩いていこうと思います。2014/04/18
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