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内容説明
現実の何かに光を当てる絵を描きたい。31歳で急逝するまで、石田徹也がすべてを費やして描き上げた総217点の作品群を一挙掲載した待望の全作品集、ついに刊行。
目次
寄稿 石田徹也とその時代(堀切正人)
図版
寄稿 心優しい漂泊者(花輪莞爾)
「カフカとテツヤ」あるいは「不在化する自己」(上田雄三)
石田徹也論のための覚書(横山勝彦)
作品リスト
略年譜
著者等紹介
石田徹也[イシダテツヤ]
1973年6月16日、静岡県焼津市生まれ。1984年小・中・高校生対象の公募「人権マンガ」(静岡地方法務局開催)で最優秀賞を受賞。1996年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。2005年5月23日、逝去(享年31歳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
哲学徒の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
55
NHK「日曜美術館」で取り上げられていたのを見て、作品集を見てみたくなった。ひと目見たら忘れられない絵。悪夢にうなされていたような感覚。日常の風景に潜む悪意や寂しさ、悲しさ、苦しさ、そして恐怖が表現されているようだ。31歳の若さで亡くなったという石田徹也。自画像のような人物が必ず登場している。生きていく中で感じる違和感を作者は描いていたのだろうか。2025/12/22
藤月はな(灯れ松明の火)
47
20年前、31歳で夭折した石田徹也氏。この画家の存在を知ったのは大槻ケンヂ氏のエッセーの表紙(画126)がきっかけだった。それを見た時、人間として擬態している宇宙人だと感じていた頃の自分と重ねずにいられなかったからだ。お菓子のパッケージやゴキブリなどが本物と見紛いそうになる位の質感や密度で描かれるのに対し、同じ顔、虚ろな瞳の人物たちから違和感や不安を抉り出しているように思えてならない。そして「父性」(画85)や無題(画206)へそこはかとない不快感を抱くのは自分が父を憎悪していた頃があったからだろう2025/12/15
りんご
34
画集。不安、憂鬱、陰鬱、奇妙、哀愁、不安、陰気、不穏、異様、滑稽、不吉、混乱、不安。2022/06/10
Rie
28
全作品を見れてなんとも言えない感情が…。本作はただただ作品と向かい合った気がした。2016/01/19
モモ
21
ダリやピカソを輩出したスペインで話題と聞き借りて見た。芸術に疎い私だが、とても惹きつけられる絵だった。孤独感がひしひしと伝わる感じ。お葬式で棺おけの中が人のロボットで、誰も泣いていない絵『回収』が特に印象に残った。また学校の校舎から巨大な人が出ている絵は、その名も『囚人』。生きづらかったのだろうか。もう亡くなってしまっているが、もっと長生きして色々な絵を見せてほしかった。2019/09/15




