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内容説明
精神の自由を求め、現代社会に反逆する、グロテスクで滑稽でエロチックな魔術的世界…映画『アリス』『ファウスト』などの傑作を手がけ世界中の映画祭で賞を獲得し、今もなお熱い支持を得る映像作家シュヴァンクマイエル夫妻の、造形と映像作品を余すところなく掲載。
目次
第1章 「博物誌」
第2章 「形成」
第3章 「触覚主義」
第4章 「夢/物語/エロチシズム」
第5章 「ドローイング/アニメーション」
第6章 「人形/映画」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
64
チェコのシュルレアリズムおじいちゃん夫婦の蒐集物の展覧室。コラージュや素材の組み合わせによるグロテスクな造形物は不気味でありながらもどこかキュートでひきつけられるものがあります。驚いたのは会陰や男根などの絵をコラージュした挿画を封入したミステリー。何それ、大胆!そして『オテサネーク 妄想の子供』に出てきた木の赤ちゃんのリアルすぎる口元は何度、見ても怖い!プロットとなった絵コンテの不気味さも断トツ!2016/10/04
yn1951jp
34
「グロテスク、遊戯、魔術という聖なる『三位一体』は、ありとあらゆる蒐集物の陳列室(クンストカマー)の基本的な柱を表しており、想像という魔術世界、すなわち現代の実用本位で功利的な文明に対立するもうひとつの世界の窓となることを目指している。」チェコ・アヴァンギャルド芸術を継承するシュルレアリスト、シュヴァンクマイエル。『対角線の科学』(ロジェ・カイヨワ)だという。「シュールレアリスムは常に、美術にその『魔術的な威厳』を回復させようと試みている。」2005年神奈川県立近代美術館での展覧会図録の再編集。2015/03/20
kyoh
2
四年前、葉山の美術館で企画展があった時に購入。 奇怪、醜悪、滑稽、出てくるイメージはこんなものばかりなのに、なんだか麻薬性がある、、、