内容説明
ジェイク少年が小学校3年生のときから始まったスケリーおじいちゃんの病気アルツハイマー。いろいろなことを忘れていくスケリーに振り回されて友達と遊びにも行けなくなったジェイクは、ついつい母さんやスケリーにつらくあたってしまう。ささえあって築かれる家族の絆を描くこころ温まる物語。
著者等紹介
パーク,バーバラ[パーク,バーバラ][Park,Barbara]
1947年、アメリカニュージャージー州、マウント・ホリー生まれ。1981年『Don’t Make Me Smile』でデビューして以来、1982年の『Skinny Bones』など、子どもたちに広く支持されるユーモラスな作品を数多く発表してきた。現在は、おませな女の子Junie B.Jonesを主人公にした低学年向けのシリーズが、人気を博している
ないとうふみこ[ナイトウフミコ]
1959年、大阪生まれ。上智大学外国語学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
24
アルツハイマーになった大好きだった祖父と中学生の僕の話。進んでいく病状と振り回されて自由を奪われていく僕もわかりすぎるくらいわかるし、病気とは言え理解不能な事をしてる祖父を哀れに思う気持ちもわかるし、それでも余裕を失ってきつく当たってしまう気持ちもわかりすぎるくらいわかって、心痛い作品だった。泣かないで、そばにいるから、と本当は言いたいのに。2023/06/10
かもめ通信
21
ジェイクにとっておじいちゃんは父親代わりというだけでなく自慢の種だった。そんなおじいちゃんがアルツハイマーになり、次第に目を離すことができなくなってしまう。10代前半の多感な少年には目をそらしたくなるような現実だった。とてもいい話なのだ。介護の問題は時代も地域性もその国や自治体の施策にも左右されることもあるとも思う。でもやっぱり、自分に引き寄せて考えるとき、ジェイクと家族の選択は、本当にそれでよかったのかと考え込まずにはいられなかった。2018/02/12
charmy hitomi
0
ある日、自慢のおじいちゃんがアルツハイマーになってしまう?おかしな行動はアルツハイマーのせいだってわかっているんだけど、スケリーはまだ14才なの。2011/04/16