出版社内容情報
「源氏物語」の風格、雅やかな王朝時代、各帖ごとに登場する人物や情景を、いけ花で表現する。美しい花に導かれながら作品が読みつがれていく。
内容説明
本書では、日本文学の中でも最高峰と言われている『源氏物語』の風格、王朝時代の雅やかさ、一帖ごとに登場する女性像や情景を、いけ花で表現している。
目次
第1部 桐壷‐藤裏葉(桐壷;帚木 ほか)
第2部 若菜上‐幻(若菜上;若菜下 ほか)
第3部 匂宮‐夢浮橋(匂宮;紅梅 ほか)
行事
著者等紹介
岡田広山[オカダコウザン]
いけ花広山流3代目家元。1932年東京都に生まれる。幼少より初代家元についていけ花を学び、1968年、三代目家元を継承、今日に至る。広山流は創流以来、植物の本来の姿を生かしたいけ花をたいせつにしているが、現家元は山野草のいけ花の先駆者としても名高い。現在、聖心女子大学、昭和女子大学オープンカレッジ、NHK文化センター、産経学園など、数多くのカルチャースクールで講師として活躍中。海外のデモンストレーションや国際的な場での活動も多い。(財)日本いけばな芸術協会理事。『野の花山の花542種』(中央公論社、昭和56年)、『続野の花山の花580種』(中央公論社、昭和58年)、『別冊太陽 岡田広山の花』(平凡社、平成5年)、『椿を愉しむ』(同朋社、平成7年)、『野の花を生ける』(主婦の友社、平成9年)、『花にあう』(主婦の友社、平成12年)その他著書多数
原岡文子[ハラオカフミコ]
1947年、東京都に生まれる。東京女子大学卒業、東京大学大学院博士課程単位修得。共立女子短期大学助教授を経て、現在、聖心女子大学教授。専攻、日本文学(中古)。著者に『源氏物語 両義の糸』(有精堂、平成3年)、『校注叢書源氏物語 若紫』(有精堂、昭和62年)、その他「祝祭と遊宴」(『週刊朝日百科 世界の文学24 源氏物語』、平成11年12月)、「紫の上の「祈り」をめぐって」(『国語と国文学』、平成12年6月)、「『源氏物語』の「桜」考」(『日本文学研究論文集成 源氏物語2』若草書房、平成11年)など、『源氏物語』『枕草子』『更級日記』関係の論文多数。また『マンガ 蜻蛉日記』(平凡社、平成6年)の監修、NHK教育テレビ『古典への招待』(『更級日記』、平成3年)の講師などをつとめる。現在(平成11年4月~13年3月)「歌から読みとく『源氏物語』」を月刊誌『NHK歌壇』に連載中
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