出版社内容情報
◎16世紀末から17世紀半ばに至る、明清交代時期における朝鮮の対明清貿易政策の実態に迫る
【主要目次】
序 論
第一章 一七世紀初頭朝鮮の対明貿易―初期中江開市の存廃を中心に―
一 壬辰・丁酉の乱後、朝鮮の対明貿易の展開 二 中江開市の継続要因
三 中江開市の問題点 四 燕行使貿易をめぐる明・朝鮮間の摩擦
第二章 朝鮮の対日通交再開と朝明関係
一 日朝通交の再開過程と貿易 二 明からみた日朝貿易
三 明の干渉の背景―琉球侵攻の影響―
第三章 一七世紀初頭の朝明貿易と人蔘政策
一 一六世紀末以降の中国向け人蔘輸出拡大と朝鮮における人蔘流通
二 人蔘調達難の要因と朝鮮政府の取締策
三 人蔘取引取締策の通時的意義
第四章 一七世紀朝鮮・明間における海路使行と貿易の展開
一 海路使行の実施状況 二 海路使行にともなう貿易の拡大
三 海路使行の諸問題 四 朝鮮・明政府による密貿易対策
第五章 朝鮮の対後金貿易政策
一 朝鮮・後金間における貿易の形態 二 朝鮮政府の対後金貿易政策
三 朝鮮の対後金貿易政策の背景
第六章 丙子の乱後朝鮮の対清貿易について
一 朝貢と開市
二 朝貢と開市によらない貿易
三 密輸とその対策
結 論
初出一覧/参考文献一覧/あとがき/索引
図表一覧
第二章 表1 一五九〇年代末?一六一〇年代における明官の釜山訪問歴
第三章 表1 一七世紀初頭に朝鮮使節が明皇室に献上した人蔘の数量
表2 万暦癸丑(一六一三年)版『攷事撮要』にみる人蔘産地の分布
表3 一七、一八世紀の諸法令における人蔘商人取締規定の比較
第四章 表1 海路による対明使行一覧/表2 本章で用いる使行録一覧
表3 対明使行時の船隻数/表4 仁祖元(一六二三)年使行時の船別、人員配置
図1 朝鮮の対明使行路の変遷
第五章 表1 歳幣の品目一覧
表2 天聡九年(一六三五年)中における越境採蔘事件一覧
第六章 表1 定期的な進貢方物の一覧
表2 崇徳二(一六三七)年当初の歳幣額
表3 平安道 軍官の往来状況(仁祖一五(一六三七)年)
辻 大和[ツジ ヤマト]
著・文・その他
目次
第1章 一七世紀初頭朝鮮の対明貿易―初期中江開市の存廃を中心に
第2章 朝鮮の対日通交再開と朝明関係
第3章 一七世紀初頭の朝明貿易と人蔘政策
第4章 一七世紀朝鮮・明間における海路使行と貿易の展開
第5章 朝鮮の対後金貿易政策
第6章 丙子の乱後朝鮮の対清貿易について
著者等紹介
辻大和[ツジヤマト]
1982年東京都生まれ。2015年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。2012年学習院大学東洋文化研究所助教、東京大学附属図書館アジア研究図書館上廣倫理財団寄付研究部門(U‐PARL)特任研究員を経て、2017年より横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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