内容説明
本書では、第一次世界大戦期の日本の中国侵略政策の拡大に抵抗した中国民族運動の展開を、中華民国史の展開ならびに日中関係を中心とする東アジア国際関係の変動に位置づけて、時系列的に論じた、同期の反日民族運動のピークを形成した、日本の対華二十一ヵ条要求反対運動、日中軍事協定反対運動、五・四運動前史としての山東主権回収運動ならびに五・四運動を中心的に取り上げている。
目次
序章 第一次世界大戦期の中国民族運動の主体形成と日本・アメリカ
第1章 二十一ヵ条反対運動―1914年‐1916年
第2章 日中軍事協定反対運動―1917年‐1918年
第3章 山東主権回収運動‐五・四運動前史―1918年10月‐1919年4月
第4章 北京の五・四運動―1919年5月‐6月
第5章 上海の五・四運動―1919年5月‐7月
第6章 第一次世界大戦終結後の東アジアの民族運動と北京政府―1919年‐1921年
終章 第一次世界大戦期の中国民族運動と日本・アメリカ
著者等紹介
笠原十九司[カサハラトクシ]
1944年群馬県に生まれる。1968年東京教育大学文学部史学科東洋史学専攻卒業。1971年東京教育大学大学院修士課程文学研究科東洋史学専攻中退。宇都宮大学教育学部教授、都留文科大学文学部教授など経て、都留文科大学名誉教授。学術博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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