目次
前篇 大江文坡・中山城山・大神貫道などの仙教(江戸時代中後期における道典翻刻の盛行と背景としての老莊思想の流行;江戸時代中期の「道士」谷口一雲の道教傳授―老子傳・道徳經・金丹修煉など;江戸時代中期の戲作者・大江文坡が唱えた仙教;攝津上宮の神官・大神貫道が著した道教養生書『養神延命録』について―道教内丹説にもとづく神道的養生法;讃岐の儒者・中山城山の注解した道教存思法書『黄庭内景經略注』について;古本「五嶽眞形圖」を探求した人々―大江文坡・横山潤・平田篤胤)
後篇 平田篤胤の道教理解と受容(國學者としての平田篤胤の出發―「聖人の道」批判から道教への接近;名醫は醫藥と呪禁を兼ねる―『志都能石屋講本』について;神仙家・葛洪への心醉―『葛仙翁傳』について;『傷寒論』は葛洪の從祖父葛玄の著か?―『〓(い)宗仲景考』について
天御中主神は道教の最高神・元始天尊―『黄帝傳記』について
唐土太古の三皇五帝は我が皇國の神々―『三五本圀考』『春秋命〓(れき)序考』など
未完に終わった唐土太古傳復原の試み―絶筆『赤縣太古傳』について)
著者等紹介
坂出祥伸[サカデヨシノブ]
1934年、鳥取縣三朝町に生まれる。京都大學大學院文學研究科修士課程中國哲學史專攻修了。關西大學文學部教授を經て、現在、同大學名譽教授。文學博士。2007年より14年まで、森ノ宮醫療大學教授、同大學名譽教授。日本道教學會元會長、名譽理事。人體科學會顧問など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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