内容説明
本書は、松永貞徳、およびその門流の学芸について、彼らの著した学書や注釈書を検討することで、その学芸史上における意義について、考察を加えたものである。松永貞徳の学芸、その門流の学芸、さらに歌論と実作との関係を論じた三章に分けて構成。
目次
第1章 松永貞徳の学芸(貞徳の歌学の方法―『傳授鈔』を中心に;貞徳の志向―『歌林樸〓(そく)』をめぐって
『和歌宝樹』の編纂
『三十六人集注釈』の著述1―注釈の内容をめぐって
『三十六人集注釈』の著述2―和歌本文をめぐって
『堀川百首』の注釈をめぐって)
第2章 貞徳門流の学芸(望月長孝『古今仰恋』の方法と達成;『古今仰恋』仮名序注の性格;平間長雅『伊勢物語秘註』の形成;有賀長伯『伊勢物語秘々注』の方法;貞徳流秘伝書の形成『伊勢物語奥旨秘訣』の場合;貞徳流秘伝書と契沖と)
第3章 歌論と実作と(長孝の歌論―『哥道或問』をめぐって;長伯の歌論―『以敬斎聞書』を読む;貞徳流歌学とテニハ説;伝統と実感と―風景をうたうこと)
著者等紹介
西田正宏[ニシダマサヒロ]
1965年大阪府に生まれる。1989年大阪府立大学総合科学部卒業。1991年大阪府立大学大学院総合科学研究科修士課程文化学専攻修了(学術修士)。1997年大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程国文学専攻単位取得退学。1998年大阪女子大学学芸学部助手。1999年大阪女子大学人文社会学部講師。2004年大阪市立大学より、博士(文学)の学位を受ける。公立大学法人大阪府立大学人間社会学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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