内容説明
本書の最大の特色は、従来、ともすれば、文学・演劇・絵画それぞれの分野に固有の関心に従って、ある一つの限られた角度からのみ試みられることの多かった草双紙に対する考察が、それら諸分野における最新の研究成果を総合的に踏まえつつ、しかも、極めて手堅い手法を通して、積み重ねられているという点にあるといってよいだろう。そして、そこに提示されている多彩な譜成果は、今後の草双紙研究自体に対してはもとより、芝居や浮世絵の研究に対しても、大きく寄与するはずのものと思われる。
目次
第1章 浄瑠璃抄録物草双紙(浄瑠璃抄録物草双紙の享受;草双紙から見た江戸での『国性爺合戦』の受容)
第2章 初期草双紙と歌舞伎役者(初代・二代目瀬川菊之丞;二代目市川団十郎 ほか)
第3章 役者似顔絵と草双紙(役者似顔絵絵本番付『鏡池俤曽我』;黎明期の役者似顔絵黄表紙 ほか)
第4章 役者名義合巻と正本写し合巻(役者名義合巻『都鳥浮寝之隅田川』の手法;四谷怪談・似顔象嵌の合巻 ほか)
著者等紹介
高橋則子[タカハシノリコ]
国文学研究資料館助教授。博士(文学)。1956年2月29日生まれ。明治大学大学院博士後期課程修了。本名、山下則子
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