感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroko
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䔥紅の生涯を、その作品と研究資料をもとに、できるだけ客観的に再現をしている。映画『黄金時代』『䔥紅』よりも、一人の人間としての弱さと苦しみが伝わってくる。『黄金時代』では、しきりに煙草を吸っていた䔥紅だが、彼女には喫煙の習慣はなかったらしい。 若い頃、魯迅の言うところの「ノラ」のごとく家を飛び出したものの、時代に翻弄され、辛酸をなめ、また抗日作家として高い評価も受けていた彼女の心の襞を読み解いている本書は、読み物としても面白かった。䔥紅を画いた映画二作品が、ともになんだか薄っぺらく感じられた。2015/05/10
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