内容説明
なぜ私たちは不確実な未来に期待したり、心配したりすることに多くの時間を費やすのか。想像、自己制御、動機づけ、記憶、時間的展望、社会的認知、後悔、意思決定、行動経済学、神経科学、組織行動等の多領域にまたがる知見を、人に固有の「将来を模索し判断する力」の枠組みで再構成。そのうえで先進的な基礎研究と、人々が望む未来のより効果的な達成・実現を支援する応用研究の架橋を試みる。未来思考がウェルビーイングや、身体的な健康、学業や仕事のパフォーマンス、倫理的行動、金銭の管理、向社会的行動といった、日常の様々なふるまいに与える影響にも言及。目標実現のための心の仕組みに迫る。
目次
準備(未来思考―歴史的な視点から;動物の未来思考―その可能性と制約 ほか)
第1部 想像(幼児における未来思考―どのように測定し、最適化できるか;未来自己 ほか)
第2部 信念と判断(学業領域において期待が果たす役割;自己効力 ほか)
第3部 目標と計画(未来の行動、感情、認知を計画する;マインドセットは未来の想像を変え、現実も変える ほか)
著者等紹介
後藤崇志[ゴトウタカユキ]
2015年京都大学大学院教育学研究科教育科学専攻博士課程修了。現在、滋賀県立大学人間文化学部人間関係学科講師、博士(教育学)
日道俊之[ヒミチトシユキ]
2016年京都大学大学院教育学研究科教育科学専攻博士課程修了。現在、高知工科大学経済・マネジメント学群講師、博士(教育学)
小宮あすか[コミヤアスカ]
2011年京都大学大学院教育学研究科教育科学専攻博士課程修了。現在、広島大学大学院人間社会科学研究科准教授、博士(教育学)
楠見孝[クスミタカシ]
1987年学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士課程単位取得退学。現在、京都大学大学院教育学研究科教授、博士(心理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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K.H.