目次
第1部 理論的枠組み(メンタライジングの発達;メンタライジング能力が未発達であるか途絶えるとき)
第2部 治療的アプローチの解説(時間制限式MBT‐Cの構造と目的;時間制限式MBT‐Cにおけるセラピストの姿勢;時間制限式MBT‐Cのアセスメント・プロセス;時間制限式MBT‐Cにおける子どもとの直接的治療作業;メンタライゼーションに基づく枠組みによる親との治療作業;別れへの歩み:時間制限式MBT‐Cにおける終結;時間制限式MBT‐C:事例研究)
結論 回顧と展望
付録 子どもと親における省察機能の測定尺度
著者等紹介
ミッジリー,ニック[ミッジリー,ニック] [Midgley,Nick]
PhD。「国立アンナ・フロイト子ども家族センター」で児童・青年サイコセラピストとして訓練を受け、現在は「ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン臨床教育健康心理学研究部門」の教授、および「アンナ・フロイト/ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン:子どもの愛着と心理学的セラピー研究ユニット」(ChAPTRe)のコーディネーター
エンシンク,カリン[エンシンク,カリン] [Ensink,Karin]
PhD。カナダのケベック州にある「ラバル大学」の児童・青年心理学教授であり、同大学で子ども、青年、親に対するメンタライゼーションに基づく治療(MBT)と精神力動的サイコセラピーを教えている。Mary TargetとPeter Fonagyの指導の下で博士の学位を取得。彼女の研究と臨床作業の重点は、児童・青年・親のメンタライゼーションの発達とアセスメントに置かれ続けている。親子の相互交流の状況下でのメンタライゼーションの失敗と、これが精神病理、パーソナリティ、さらには治療にどう関連するかということに、とくに関心を抱いている
リンクビスト,カリン[リンクビスト,カリン] [Lindqvist,Karin]
MSc。スウェーデンのストックホルムにある「エリカ財団」で子どものMBT(MBT‐C)と親のMBTの訓練を受けた臨床心理士であり、同財団で非常勤の研究員・臨床心理士として働いている。彼女の研究は、児童・青年・成人に対する精神力動的サイコセラピーと関連している。省察機能の研究についての訓練を受け、臨床サンプルを用いてメンタライジング能力の研究を行った。「エリカ財団」での仕事に加えて、ストックホルムで里親に養育される子どもやその家族に対して治療作業を行っている
マルバーグ,ノルカ[マルバーグ,ノルカ] [Malberg,Norka]
PsyD。ロンドンの「アンナ・フロイトセンター」で訓練を受け、MBTを小児科病院でのグループワーク向けに修正した研究により、「ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン」で博士の学位を取得した認定児童・青年精神分析家である。現在は、米国コネチカット州のニューヘイブンにある「イエール大学子ども研究センター」の臨床助教授であり、同所で個人開業もしている。里親家庭の子ども、さらには慢性疾患や制約が大きい他の身体状態(例えば、てんかん、慢性皮膚病、喘息)を抱えた子どもにMBTを適用することに、とくに関心を抱いている
ミューラー,ニコル[ミューラー,ニコル] [Muller,Nicole]
MS、MSc。オランダのハーグにある「デ・ユッターズ子ども・青年精神保健サービス」を拠点とする子ども・青年サイコセラピストおよび家族療法家である。はじめに認知行動療法家として訓練を受けたが、後にMBTに関心を持ち、愛着障害、トラウマ、萌芽期のパーソナリティ障害を持つ児童と青年およびその家族への治療作業で長年にわたってMBTを使用してきた。専門領域の1つに、里子と養子およびその家族に対する治療作業がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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