目次
第1章 抑うつは社会的真空地帯では生じない:抑うつの社会的基盤
第2章 他人はあなたと同じではないらしい:参照枠と柔軟性、受容
第3章 期待と人間関係の満足:他人を現実的に査定することを学ぶ
第4章 あまりにも多く、深く考えすぎる:行動を起こすことを学ぶ
第5章 あなたの道連れに他人を落ち込ませたりしない:「気楽にする」ことを学ぶ
第6章 自己欺瞞と真実の探求:自分の信念を検証することを学ぶ
第7章 線を引く:あなたの個人的境界を守る
第8章 結婚で命拾いできる:あなたの結婚生活を健全に保つ方法
第9章 おさがりブルース:子どもの「抑うつ遺産」を軽減することを学ぶ
第10章 あとがき
著者等紹介
ヤプコ,マイケル・D.[ヤプコ,マイケルD.] [Yapko,Michael D.]
博士。カリフォルニア州サンディエゴ近郊に住む心理療法家。短期心理療法、特に大うつ病の治療における研究は国際的にも認められており、日常的に世界中の専門家にも教えている。アメリカ心理学会(第30部門)の評議員でもあり、国際催眠学会やミルトン・H・エリクソン財団、アメリカ心理学会(第30部門)の特別功労賞を受賞。小児言語病理学者である妻のダイアンと結婚生活を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くさてる
16
面白かった。厚い一冊だし、取り上げられているトピックも幅広いので、少しずつ嚙みしめるように読むしかないのだけど、その内容は実際的で、役に立つものだと感じた。いま苦しんでいる人が読むには大変すぎるかもしれないけれど、援助者や、あるいは鬱でなくとも、ときに生きていくことに息苦しさを感じるひとにお薦めです。2022/07/06
itokake
13
直訳で読みづらい。著者のヤプコ博士は鬱は医学的問題というより社会的問題ととらえ、人間関係を改善すれば気分も良くなるという。だから本の大部分が人間関係をよくするためのハウツー。例えば、他人を判断する際、まず責任感があるかをみるとのこと。そりゃそうだと思いながら、自分の人間関係を振り返る反省会をした。おかげで感情に支配されすぎていた自分の弱点を知れた。著者は気晴らしのゲームを否定するが、私は落ち込んでいた時期、ゲームだけが気晴らしだった。良好な人間関係が大事なのは異論がないが、私には1人の時間も絶対に必要。2023/01/04
むらめぐ
2
抑うつの生物学的要因・心理学的要因・社会的要因のうち、あとの二つに着目した著作。自分の認知や問題対処の癖を自覚するのに大いに役立った。分量も多く邦訳に読みづらい部分もあるが、自分が心理学を学んでいる中で、そして日々の人間関係の中で蓄積されてきた種々の疑問や悩みに答えてくれる本だった。2022/01/19
こぼちゃん
0
鬱に対しての心理学的な解説本の中では手厳しい、耳が痛くなる内容も書かれている。単なる慰めではなく、ちゃんと予防効果のある方法を知りたかったので読んでよかった。2022/09/23
azu3
0
う〜ん、読みにくい本だ。半分くらいまで頑張ってパラパラめくってみたが、挫折。おそらく一般向けに書かれたのだろうが、果たして読みきれる人はいるのだろうか? 忍耐力が試される本だな。2020/10/18