出版社内容情報
日・米・英・独・仏・芬・香港・星の8か国における,授業の質向上のための改革を紹介。カリキュラム・マネジメントの内実に迫る。知識が高度化・複合化・流動化する社会=知識基盤社会の到来により,教え方や学び方の質をどう転換するかが問われてきた。本書では,日本・アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・フィンランド・香港・シンガポールの8か国において,授業の質向上のためにどのような改革が行われてきたのかを紹介する。各国の事例から組織的・計画的な取り組みを抽出,分析することで,カリキュラム・マネジメントの「内実」に迫る。
◆推薦のことば
教育の「質」の捉え方,質保証の仕組みには
多様な展開がありうることを,
8か国の動向が教えてくれる。
カリキュラム・マネジメントに取り組む
日本の読者の視野と発想を広げてくれる1冊。
西岡加名恵 氏 推薦!
(京都大学大学院教育学研究科 教授)
◆主な目次
はじめに
序章 日本のカリキュラム・マネジメントの現状と課題
1章 アメリカのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
2章 イギリスのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
3章 ドイツのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
4章 フランスのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
5章 フィンランドのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
6章 香港のカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
7章 シンガポールのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
【執筆者一覧】(執筆順)
原田 信之(名古屋市立大学大学院人間文化研究科)編者,はじめに,3章
田村 知子(大阪教育大学大学院連合教職実践研究科)序章
森 久佳(大阪市立大学大学院文学研究科) 1章
冨田 福代(岐阜聖徳学園大学大学院国際文化研究所)2章
細尾 萌子(立命館大学文学部人間研究学域)4章
渡邊 あや(津田塾大学学芸学部国際関係学科)5章
野澤 有希(上越教育大学大学院学校教育研究科)6章
池田 充裕(山梨県立大学人間福祉学部)7章
はじめに
序章 日本のカリキュラム・マネジメントの現状と課題
1.日本における学力改革
2.わが国の教育改革とカリキュラム・マネジメント論の展開
3.各学校が作成する教育課程・指導計画の捉え方
4.評価を核とした(エビデンス・データを活用した)カリキュラム・マネジメント:全国学力・学習状況調査と連動したCMの構図
5.診断(評価)に焦点化したカリキュラム・マネジメントの実際
1章 アメリカのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
1.はじめに
2.アメリカにおける学力向上政策の展開過程
3.授業の質保証・質向上を求める教育改革の現況
4.各学校が作成するカリキュラム:カリフォルニア州の場合
5.評価を核としたマネジメント・サイクル
6.診断・評価に焦点化したカリキュラム・マネジメントの実際
7.総括:アメリカの特徴とわが国の今後への示唆
2章 イギリスのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
1.イギリスで進められている学力改革
2.授業の質保証・質向上を求める教育改革の現況
3.カリキュラム・マネジメントの事例
4.PDCサイクルとカリキュラム・マネジメント
5.総括:イギリスの特徴とわが国の今後への示唆
3章 ドイツのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
1.クオリティ向上をめざす教育改革とカリキュラム・マネジメント
2.クオリティ開発の中核としての授業
3.クオリティ開発の基盤としての自校カリキュラム
4.エビデンス・ベースの自己診断・自己評価
5.客観的データと自己評価との近接アプローチ:VERAに基づくリフレクション
6.総括:ドイツの特徴とわが国の今後への示唆
4章 フランスのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
1.はじめに
2.カリキュラム概念の未浸透
3.教員の協働に対する抵抗感
4.評価に基づいた指導改善に対する抵抗感
5.カリキュラム・マネジメントの萌芽的実践
6.総括:フランスの特徴とわが国の今後への示唆
5章 フィンランドのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
1.フィンランドにおける学力関連施策の現在
2.授業の質の向上をめざす教育改革
3.学校レベルの教育課程の捉え方
4.評価を核としたマネジメント・サイクル
5.カリキュラム・マネジメントの実際
6.総括:フィンランドの特徴とわが国の今後への示唆
6章 香港のカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
1.香港の教育課程改革と学力向上政策
2.香港の小学校の教育課程と校本課程
3.香港の学校評価システムと学習評価システム
4.教師の専門性発展と授業の質保証のアプローチ
5.総括:香港の特徴とわが国の今後への示唆
7章 シンガポールのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
1.シンガポールの高学力を支える基盤
2.“実力主義”の教育制度と修了・選抜試験制度
3.“能力志向”の教育観への転換と修了・選抜試験制度の改革
4.ジュニア・カレッジ・カリキュラムの改革と「カリキュラム2015」の特徴
5.カリキュラム革新と授業改善の取り組み
6.特色ある学校づくりと教員の資質向上
7.総括:シンガポールの特徴とわが国への示唆
原田 信之[ハラダ ノブユキ]
著・文・その他/編集
田村 知子[タムラ トモコ]
著・文・その他
森 久佳[モリ ヒサヨシ]
著・文・その他
冨田 福代[トミタ フクヨ]
著・文・その他
細尾 萌子[ホソオ モエコ]
著・文・その他
渡邊 あや[ワタナベ アヤ]
著・文・その他
野澤 有希[ノザワ ユキ]
著・文・その他
池田 充裕[イケダ ミツヒロ]
著・文・その他
目次
序章 日本のカリキュラム・マネジメントの現状と課題
1章 アメリカのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
2章 イギリスのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
3章 ドイツのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
4章 フランスのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
5章 フィンランドのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
6章 香港のカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
7章 シンガポールのカリキュラム・マネジメントと授業の質保証
著者等紹介
原田信之[ハラダノブユキ]
1963年岡山県生まれ。名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授(博士・教育学)。ロータリー財団奨学生(1991‐92年オルデンブルク大学)、ドイツ学術交流会(DAAD)客員研究員(1994年エッセン総合大学、2000‐01年ヒルデスハイム大学)、オルデンブルク大学招聘客員教授(2004‐05年)、ハレ大学招聘客員教授(2010年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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