ナースのためのシシリー・ソンダース―ターミナルケア 死にゆく人に寄り添うということ

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ナースのためのシシリー・ソンダース―ターミナルケア 死にゆく人に寄り添うということ

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  • サイズ B6判/ページ数 196p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784762829680
  • NDC分類 492.9
  • Cコード C3047

出版社内容情報

看護師は,どのように終末期の患者の苦悩に寄り添えばよいのか? 緩和ケアの「原点」に立ち返り,その意義を問う。「近代ホスピスの母」シシリー・ソンダースのキャリアは,医師ではなく,看護師から始まった。終末期の患者およびその家族にとって「近しい存在」である看護師は,どのように患者の苦悩と痛みに寄り添えばよいのか? 率直に生き生きと語った“Nursing Times”への13本の寄稿論文を収載。緩和ケアの「原点」に立ち返り,その現代的意義を問う。



◆帯

死にゆく人を援助するためには、

私たちはもっと

知らなければならないことがある。



痛みや苦痛から患者をいかに解放するか、

いかにして患者を理解し、がっかりさせないかだけでなく、

いかに沈黙し、いかに話を聴き、

そしていかに唯、そこにいるのかを学ぶのである。





◆主なもくじ

第1章 安楽死の問題

第2章 患者は…を知るべきか

第3章 終末期がんの疼痛コントロール

第4章 死にゆく人の精神的苦痛

第5章 死にゆくがん患者の看護

第6章 患者が死にゆくとき

第7章 書評『最後のやすらかさ』

第8章 ある患者

第9章 突然の死から…

第10章 書評『生と死の決定』

第11章 人生最後のとき

第12章 私と共に目を覚ましていなさい

第13章 書評『死とのであい』

解説1 ナラティブ・メディスンとシシリー・ソンダース

解説2 がん医療におけるリジリアンス

 訳者まえがき





第1章 安楽死の問題(1959.10.9)

 私たちのものではない責任

 家族の一人として真実に直面する

 和解とやすらかさを見出す



第2章 患者は…を知るべきか(1959.10.16)

 受容とやすらかさ

 私たちが共同作業する権利

 真実は言葉の中にはない

 もう一つの希望



第3章 終末期がんの疼痛コントロール(1959.10.23)

 恐怖の表出

 薬剤耐性

 私たちの自信



第4章 死にゆく人の精神的苦痛(1959.10.30)

 援助の難しい患者

 見知らぬ人による理解

 偽りの希望の有害さ

 精神的苦痛

 誰かを信じること



第5章 死にゆくがん患者の看護(1959.11.6)



第6章 患者が死にゆくとき(1959.11.13)

 信頼獲得

 目ざといケア

 共有される奉仕



第7章 書評『最後のやすらかさ』(1960.7.15)

 安心を求めるニード

 推奨される事柄



第8章 ある患者(1961.3.31)

 幸せな結婚

 遠い国からの便り

 気持ちは信仰に続く

 病気の合間の自宅

 重篤な再燃

 ルーチンの大切さ

 彼女の笑い

 堅信礼

 不屈の魂

 夫と息子

 最後の晩

 彼女を持ちこたえさせたもの



第9章 突然の死から…(1962.8.17)

 敗北ではなく達成

 死にゆく人のために…

 



第10章 書評『生と死の決定』(1965.7.16)



第11章 人生最後のとき(1965.7.30)



第12章 私と共に目を覚ましていなさい(1965.11.26)

 聖クリストファーの理想と目的

 「技術だけでなく思いやりも」

 「死にたくない」

 そこにいること

 人類すべてのコミュニティ

 古い真実を再解釈する

 象徴と宗教的儀式を通して

 「私の鞄の用意はできた……」

 ……沈黙すること、聴くこと、そこにいること



第13章 書評『死とのであい』(1967.7.28)

 がんで死ぬこと

 医師の前提

 四人に一人



解説1 ナラティブ・メディスンとシシリー・ソンダース

 ? ナラティブ・メディスンとは

 ? 読む

 ? 書く

 ? 書いたものを共有する

 おわりに



解説2 がん医療におけるリジリアンス

 ? シシリー・ソンダースの看取り体験

 ? 「公認されない悲嘆」

 ? カフカを看取ったドーラ・ディアマント

 ? ソンダースとディアマントのその後

 ? 遺族のリジリアンス





 訳者あとがき

 補遺 “Nursing Times”掲載のシシリー・ソンダース論文一覧

シシリー・ソンダース[ソンダース シシリー]
シシリー・ソンダース(Cicely Saunders)
 1918年6月22日、ロンドン北部で生まれる。1938年、政治学、哲学、そして経済学を学ぶために、オックスフォード大学に入学。1940年11月、学業を一時中断し、ロンドンのナイチンゲール看護学校聖トマス校において戦時看護師となる。しかし、1944年に背中の持病により看護師として「免役」されたため、すぐにオックスフォードに戻って学術的研究をし、同年に公衆社会管理学戦時学位を賦与された。その後、アルモナー(現在のソーシャルワーカー)としての訓練を受け、聖トマス病院勤務。その後、ボランティアとして、ベイズウォーターにある死にゆく人のためのホーム、聖ルカ(St Luke's)で働き、1952年に医学部入学。39歳で医師免許取得。1958年には、聖メリー医学校研究員として、聖ジョゼフホスピスでの研究を開始。1967年夏に、聖クリストファーホスピスを開設し、以後18年にわたって医療部長を努める。その貢献によって、宗教領域における顕著な貢献に対するテンプルトン賞(1981)やメリット勲章(1989)など多数受賞。2002年に、乳がん…

小森 康永[コモリ ヤスナガ]
小森康永(こもり やすなが)
1960年 岐阜県生まれ。
1985年 岐阜大学医学部卒業。同大学小児科に在籍。
1995年 名古屋大学医学部精神科へ転入後、愛知県立城山病院に勤務。
現 在 愛知県がんセンター中央病院精神腫瘍科部長

主著 『緩和ケアと時間』金剛出版 2010年
   『ディグニティセラピーのすすめ』(H.M.チョチノフとの共著)金剛出版 2011年
   『終末期と言葉』(高橋規子との共著)金剛出版 2012年
   『バイオサイコソーシャル・アプローチ』(渡辺俊之との共著)金剛出版 2013年
   『ナラティヴ・オンコロジー』(岸本寛史との共著) 遠見書房 2014年
   『はじめよう! がんの家族教室』(編)日本評論社 2015年

訳書 ヘツキとウィンスレイド『人生のリ・メンバリング』金剛出版 2005年
   チョチノフ『ディグニティセラピー』北大路書房 2013年
   デンボロウ『ふだん使いのナラティヴ・セラピー』北大路書房 201…

内容説明

死にゆく人を援助するためには、私たちはもっと知らなければならないことがある。痛みや苦痛から患者をいかに解放するか、いかにして患者を理解し、がっかりさせないかだけでなく、いかに沈黙し、いかに話を聴き、そしていかに唯、そこにいるのかを学ぶのである。

目次

安楽死の問題(1959.10.9)
患者は…を知るべきか?(1959.10.16)
終末期がんの疼痛コントロール(1959.10.23)
死にゆく人の精神的苦痛(1959.10.30)
死にゆくがん患者の看護(1959.11.6)
患者が死にゆくとき(1959.11.13)
書評『最期のやすらかさ』(1960.7.15)
ある患者(1961.3.31)
突然の死から…(1962.8.17)
書評『生と死の決定』(1965.7.16)
人生最期のとき(1965.7.30)
私と共に目を覚ましていなさい(1965.11.26)
書評『死とのであい』(1967.7.28)

著者等紹介

ソンダース,シシリー[ソンダース,シシリー] [Saunders,Cicely]
1918年6月22日、ロンドン北部で生まれる。1938年、政治学、哲学、そして経済学を学ぶために、オックスフォード大学に入学。1940年11月、学業を一時中断し、ロンドンのナイチンゲール看護学校聖トマス校において戦時看護師となる。しかし、1944年に背中の持病により看護師として「免役」されたため、すぐにオックスフォードに戻って学術的研究をし、同年に公衆社会管理学戦時学位を賦与された。その後、アルモナー(現在のソーシャルワーカー)としての訓練を受け、聖トマス病院勤務。1952年に医学部入学。39歳で医師免許取得。1967年夏に、聖クリストファー・ホスピスを開設し、以後18年にわたって医療部長を務める。2005年7月14日他界

小森康永[コモリヤスナガ]
1960年岐阜県生まれ。1985年岐阜大学医学部卒業。同大学小児科に在籍。1995年名古屋大学医学部精神科へ転入後、愛知県立城山病院に勤務。現在、愛知県がんセンター中央病院精神腫瘍科部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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