出版社内容情報
まだ日本では,治療スタイルおよびそれを実施できる医療機関も限られている精神疾患における「ショートケア」。主にはクライエントの復職を意図して行われるショートケアに関し,そのプログラムの組み立てから実施上の留意点まで様々な角度から,ショートケアの実施を軌道に乗せるまでの有用な情報を提供する。
まえがき
イントロダクション:当院の紹介
?T 理論編
第1章 ショートケアとは
1.ショートケアとは何か,デイケアとの違い
2.ショートケアとは何か
第2章 歴史
1.デイケアの歴史
2.ショートケアの歴史
3.復職支援,リワークの歴史
4.集団精神療法の歴史
第3章 精神科臨床におけるショートケアの位置づけ
1.ショートケアを行う意義
2.クリニックに通院する患者の特徴
3.精神科診療所(クリニック)と病院でサービス内容の機能分化を図ることの重要性
4.精神疾患の鑑別の難しさ
5.各ショートケアプログラムを併用する意味について
6.ショートケアの位置づけ,まとめに代えて
当院のショートケアの歴史
◆コラム1:理論にどう形を与えていくのか?
?U 準備編
第4章 施設基準等について
1.枠組み
2.診療報酬点数,人員配置,実施時間等
3.届け出について
第5章 プログラムの組み立て
1.まず何から始めるか
2.実際にプログラムをつくる
3.プログラムの充実のために
第6章 ショートケアの実施に必要な環境整備について
1.実施に必要な設備
2.実施に必要な備品
◆コラム2:あおいクリニックの環境づくり
?V 実施編
第7章 院内対応
1.参加対象者について
2.利用形態
3.参加形態の特徴
4.ショートケア参加のメリット
第8章 参加までの流れ
1.参加決定時
2.参加申し込み時
3.参加開始時
4.オリエンテーションプログラム
5.リワーク利用者への対応
第9章 スタッフの役割と対応
1.参加者の募集:募集の実際,募集の手段等
2.事務処理の体制
3.ショートケアスタッフの役割設定:具体的な業務
4.参加者の観察ポイント
第10章 プログラムの構成
1.「生活」:よりよい生活を目指すプログラム
2.「交流」:コミュニケーション能力を向上させるためのプログラム
3.「認知」:考え方・とらえ方に注目したプログラム
4.「仕事」:職場復帰や就労を目指すプログラム
5.プログラムの具体例
◆コラム3:スタッフの自己研鑽,研修
?W 実践例・補足資料
1.参加者のアセスメント概要:疾患・年齢・性別・参加状況等
2.ケース報告
◆コラム4:実践を通じてのプログラムの改善について
Q&A よくある質問
文献
目次
1 理論編(ショートケアとは;歴史;精神科臨床におけるショートケアの位置づけ)
2 準備編(施設基準等について;プログラムの組み立て;ショートケアの実施に必要な環境整備について)
3 実施編(院内対応;参加までの流れ;スタッフの役割と対応;プログラムの構成)
4 実践例・補足資料
著者等紹介
寺田浩[テラダヒロシ]
昭和43年静岡県静岡市生まれ。平成5年聖マリアンナ医科大学医学部卒業。平成22年千葉大学大学院医学薬学府応用精神医療学専攻。平成5年JR東京総合病院臨床研修。平成7年浜松医科大学精神科にて研修。平成8年横浜相原病院精神科勤務。平成12年財団法人聖マリアンナ会東横恵愛病院精神科勤務。平成13年横浜相原病院精神科勤務。平成15年横浜相原病院精神科医長。平成17年こころとからだのクリニックあおいクリニック院長。平成18年医療法人社団明光会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。