出版社内容情報
これまでの欧米中心の研究知見の単なる紹介ではなく,日本人研究者の視点で,理論と実践の両面から自己調整学習研究の現在を包括的・体系的に捉え直すとともに,今後の研究の課題や方向性を展望する。教育心理学や実践研究での知見を統合し,発達段階やカリキュラムと関連づけながら,特に実践的提言を行うことを重視した。
目次
第1部 自己調整学習の基礎理論(自己調整学習理論の概観;自己調整学習方略とメタ認知;動機づけ;自己調整学習における他者;学業的援助要請;自己調整学習研究における文化的考察)
第2部 自己調整学習と教育実践(国語教育における自己調整学習;算数・数学における自己調整学習―日本の児童・生徒のつまずきの原因とその支援策を中心に;理科における自己調整学習―誤ルールの修正に焦点を当てて;英語教育;日本語教育における自己調整学習;自己調整学習を育てる大学教育;自己調整学習と家庭学習)