内容説明
一握りの彼/彼女らだけが貧困・虐待・養育放棄などの破局的状況に打ち克ち、自ら豊かな生を築くまでに至れたのは何故か。リジリエンスを素質や性格特性に還元せず、縦断的インタヴューで集められたパーソナル・ナラティヴを刻々進行する意味づけ作業ととらえ、対照群との比較を通し、回復のプロセスを丹念に辿ることで見えてきた真実。
目次
第1章 リジリエンスの謎
第2章 ハイヴァレー
第3章 物語を読む
第4章 ピート:思う通りにやってきたね
第5章 レイチェル:変化するのがわかったの
第6章 サンデイ:あなたならできる
第7章 ビリー:すべてはうまくいったのさ
第8章 暗闇の中に光を探す
著者等紹介
ハウザー,スチュアート・T.[ハウザー,スチュアートT.][Hauser,Stuart T.]
ハーヴァード大学医学部の精神医学科教授、医学部附属の「ベーカー判事こどもセンター」(Judge Baker Children’s Center)前所長。「ベーカー判事こどもセンター」は、1917年に設置された、こどものメンタルヘルス研究ではアメリカでも最も古い指導的な役割を果たしているセンターの1つ。ハウザーは、哲学と物理学で学士号を、社会人類学で修士号を取得した後、医学を修めた、広い視野を持った医学者である。10年間センターの所長を務めた後、センターでの長期的追跡による発達研究プロジェクト「Judge Baker’s Paths Over Time and Across Generations Project」の責任者として研究を継続している
アレン,ジョセフ・P.[アレン,ジョセフP.][Allen,Joseph P.]
ヴァージニア大学の臨床・発達・コミュニティ心理学の教授。ヴァージニア青年研究グループ(Virginia Adolescent Research Group)の責任者。研究は、青年期の社会的発達、家族関係、仲間関係と問題行動(非行、ティーン妊娠、抑うつと不安)などにわたっている
ゴールデン,イヴ[ゴールデン,イヴ][Golden,Eve]
アルバート・アインシュタイン医科大学で医学博士号を取得後、ハーヴァード大学付属病院で精神医学および児童精神医学の研修を行ったが、聴力損失により医学者を断念、ライターに転じ、フリーの研究者となる
仁平説子[ニヘイセツコ]
東北大学大学院文学研究科修士課程修了(心理学専攻)。現在、東北大学医学部付属病院小児科心理士
仁平義明[ニヘイヨシアキ]
東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(心理学専攻)。現在、白鴎大学教育学部教授・東北大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ミランダ
hideko
わた