内容説明
自己実現ではない。自己責任・自己決定でもなく、居場所への逃避でもない。居合わせた者が活動を享受し楽しむ中で作り出す或る種の境地としての“領分”。行動障害の日々の姿を伝える事例を通し、私たちが「自己」であるために必要な他者との関係性を浮き彫りにする。それは、小さな移ろいやすい“領分”から始まっていく。障害をめぐる営みは、私たちの生の在処、その本質を示している。
目次
第1章 街で見かける「彼ら」
第2章 点字ブロックが怖い
第3章 びっくり箱
第4章 領分を築く
著者等紹介
片岡基明[カタオカモトアキ]
京都女子大学短期大学部准教授。1955年大阪府に生まれる。1985年京都大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。滋賀県近江八幡市療育教室発達相談員。2001年京都女子大学短期大学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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