内容説明
「いい学校に行って、いいカイシャに入れば、それで人生成功」という神話は、いまや崩壊し、学校はかつてほど絶対的なものではなくなった。それにもかかわらず、子どもや若者たちの不安は、ずっと深くなっている。この不安は何だろう…。「学力」と「社会性」をキーワードに、この不安の正体を突きとめながら、「誰もが迷子」の時代を生き抜くための方向性を探る。しがみつかない、自立もしない。ゆるやかに多くの〈居場所〉を持つ生き方へ。
目次
第1章 学力って何だ?(なんでベンキョーするの?;学校ができる前は? ほか)
第2章 社会性って何だ?(社会性って何だ?;日本に社会はない? ほか)
第3章 あらためて、不登校って何だ?―当時者運動の現在地を考えてみる(不登校って何だ?;「誰にでも起こりうる」からこそ ほか)
第4章 迷子の時代を生き抜くために(これまでの論点を振り返る;処世術? ほか)
著者等紹介
山下耕平[ヤマシタコウヘイ]
1973年、埼玉県生まれ。大学を中退後、フリースクール「東京シューレ」スタッフを経て、1998年、『不登校新聞』創刊時から、2006年6月までの8年間、編集長を務めた(現在は理事・事務局長)。また、2001年10月、フリースクール「フォロ」設立時より事務局長を務め、2006年10月より、同法人で若者の居場所「コムニタス・フォロ」を立ち上げた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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