内容説明
2009年、裁判員制度導入に向け証言心理学の客観的・科学的な知見に基づき法実務家の合理的な反対尋問の展開のため、さらに裁判員という一般市民の説得のための技法として最先端の尋問技術を紹介する。
目次
はじめに:誤った目撃証言
目撃された状況の評価
面通し、写真面割、ラインナップの評価
連邦司法協会の目撃証拠―法実践のためのガイドライン
目撃証拠の証拠排除の申立て
陪審員の選定
冒頭陳述
目撃者への反対尋問
捜査官に対する主尋問と反対尋問
適切な専門家証人を見つけること
専門化証言の認容
専門化証言の提示
最終弁論
裁判官による説示
著者等紹介
カトラー,ブライアン・L.[カトラー,ブライアンL.][Cutler,Brian L.]
1987年にウィスコンシン大学マジソン校から社会心理学の博士号を取得し、1987年から2002年までフロリダ国際大学の心理学部心理学科に奉職した。現在ノースカロライナ大学シャーロット校心理学部の教授であり、学部長である。目撃者の記憶の心理学と、誤った目撃者の同一性識別から生じる「誤った有罪判決」から市民を守るための仕組みの有効性に関する40を超える出版物を著した。目撃者の記憶に関する研究は、アメリカ科学財団により資金を供給されてきたし、ナショナル・パブリック・ラジオ、地元のテレビで放送されたニュース・ステーション、そしてニューヨークタイムズとワシントンポストを含む35以上の新聞記事のなかで取り上げられてきた。目撃者の記憶の心理学に関する法曹の継続教育のコースを担当することもしばしばあり、州と連邦裁判所において弁護士と専門家証人への相談役もしている
浅井千絵[アサイチエ]
1971年千葉県に生まれる。1994年東北福祉大学社会福祉学部福祉心理学科卒業。1998年福島大学大学院地域政策科学研究科修了。2003年千葉大学大学院自然科学研究科博士後期課程単位取得退学。2004年博士(学術)(千葉大学)。2005年名古屋大学大学院法学研究科特任講師。現在にいたる
菅原郁夫[スガワライクオ]
1957年秋田県に生まれる。1983年東北大学法学部卒業。1983年東北大学法学部助手。1988年福島大学行政社会学部助手、助教授(1992年から1994年までカリフォルニア大学バークレー校にて客員研究員)。1999年千葉大学法経学部助教授、教授を経て2000年博士(法学)(東北大学)。2001年名古屋大学大学院法学研究科教授(法科大学院専任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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