内容説明
1980~90年代アメリカの労働者階級向けの住宅団地クラレンドンハイツに暮らす2つの若者グループのエスノグラフィ。将来について悲観的であった白人中心のホールウェイハンガーズ。アメリカンドリームを真っ正直に信じこんでいた黒人中心のブラザーズ。8年後に訪れた著者が目にしたものは…。業績主義イデオロギーを無意識のうちに内面化し、階級障壁・人種障壁に翻弄される若者たちの「希望」の行方。P.ブルデューらの理論を批判的に発展させ、「格差」が生み出され、世代を越えて再生産されていく多様なメカニズムを丹念に解きほぐす渾身の一冊。
目次
第1部 ティーンエイジャー時代のホールウェイハンガーズとブラザーズ(チャンスあふれる土地における社会移動の欠如;理論的パースペクティヴにおける社会再生産;クラレンドンハイツの10代の若者たち―ホールウェイハンガーズとブラザーズ;家族の影響;仕事の世界―ハンガーズとブラザーズのアスピレーション;学校―競争へむけて準備中;平準化されたアスピレーション―社会再生産は大きな打撃を与える;再生産論再考)
第2部 八年後―低収入で低い結末(ホールウェイハンガーズ―絶望と向き合って生きる;ブラザーズ―延期された夢;結論―大差をつけられ、見捨てられていると同時にカースト外で)
付録 本書が出来上がるまで
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