内容説明
本書は青少年による殺人という難しいテーマについて、各方面で活躍している専門家たちが、それぞれの知識や経験を生かし、心理学的観点から、その解明に少しでも寄与しようと真摯に取り組んだ、意欲的かつ画期的なものである。基本的には、発達臨床心理学的な立場から、殺人行為を専門的に吟味しようとするものではあるが、心理学の知識をもたない人たちや、これから勉強を始めようとする学生・院生の諸君も理解できるように配慮されている。
目次
第1章 殺人の定義と殺人行為の形成メカニズム(殺人の定義―なぜ今殺人か;殺人行為の形成メカニズム;殺人行為の意味)
第2章 青少年の殺人の実態とその内容(青少年の殺人の実態;殺人者が抱える内的問題のレベル;青少年の殺人の諸相)
第3章 殺人に接近する青少年への対応と予防策(殺人に接近する青少年に対応する際の原則;殺人に接近する青少年への対応;青少年による殺人の予防策)
付章 人をあやめる青少年を理解するための文献・資料集
著者等紹介
河野荘子[コウノショウコ]
1971年兵庫県に生まれる。1998年名古屋大学大学院教育学研究科博士課程後期課程単位取得満了。名古屋大学教育発達科学研究科助教授。博士(教育学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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