目次
1 はじめに(筆記療法―展望)
2 筆記と生活ストレッサーへの順応―最近の研究例(筆記表現と血圧;情動表出、筆記表現法と癌 ほか)
3 感情・認知・生物学的過程(情動の筆記と健康―情動と関連した体験、生理、行動の自己調整;痛みのともなわない改善はありうるのか?―筆記表出と自己制御 ほか)
4 筆記表出の臨床心理学的利用における最新の動向(基礎研究の成果を臨床実践に利用する―筆記表現法の潜在力;インテラピー―インターネットを用いた治療的筆記のモデル ほか)
エピローグ 情動的な出来事の筆記―過去から未来へ
著者等紹介
レポーレ,ステファン・J.[レポーレ,ステファンJ.][Lepore,Stephen J.]
コロンビア大学心理学教授。1991年にカリフォルニア大学アーヴィン校で博士号を取得した後、対人関係、ストレス対処過程、行動的介入がストレスから個人を防御しうるのかに注目しながら、ストレスが心身健康に及ぼす影響について研究を行っている。国立科学研究基金と国立衛生研究所の助成を得て行われてきた彼の研究は、多数の科学雑誌と本に発表されてきた。彼の優れた研究成果に対して行動医学会とアメリカ心理学会健康心理学部門(第38部門)から表彰された
スミス,ジョシュア・M.[スミス,ジョシュアM.][Smyth,Joshua M.]
シラキュース大学心理学科教授。ヴァッサーカレッジで認知科学の学士号を取得し、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で健康心理学の博士号を取得した。彼の研究の興味は、ストレスと対処過程、特にストレスフルな経験やトラウマティックな経験に関する心理学的介入法の開発と応用や精神内分泌学、健康の成りゆきについての探究である。フェッツァー研究所と国立衛生研究所の助成を得て行われた感情表現筆記法の健康効果に関する研究は、一級の医学雑誌と心理学雑誌に発表された。優れた研究成果によってアメリカ心理学会、行動医学会、アメリカ心身医学会から表彰され、その他各種の優れた研究・教育・臨床活動を表彰されてきた
余語真夫[ヨゴマサオ]
1966年愛知県名古屋市に生まれる。1989年同志社大学文学部文化学科心理学専攻。1992年同志社大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程後期課程退学。1995‐96年同志社大学在外研究員(サザン・メソジスト大学心理学科J.W.ペネベーカー研究室)。現在、同志社大学文学部心理学科助教授。専門領域は感情心理学・臨床社会心理学・健康心理学。研究課題はトラウマ体験の個人内処理過程と集団処理過程の研究、筆記療法の基礎研究
佐藤健二[サトウケンジ]
1969年神奈川県に生まれる。1999年早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、徳島大学大学院人間・自然環境研究科助教授(人間科学)。専門領域は臨床社会心理学・認知行動療法。研究課題はトラウマの開示が心身の健康に及ぼす効果―臨床心理学的観点から
河野和明[カワノカズアキ]
1964年新潟県に生まれる。1992年名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位満了。現在、東海学園大学人文学部助教授・博士(心理学)。専門領域は感情心理学・動物行動学。研究課題は否定的情動の言語化抑制・攻撃行動および攻撃性の機能論的分析
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hanan
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