内容説明
青少年が引き起こすさまざまな問題の背後に、自己の存在を認めてもらおうとする必死のあがきや自己の価値を認めてもらえないための傷つきが隠れているように思えることがある。そうだとすれば、これらの問題は、自己愛(ナルシシズム)とその障害という視点からとらえることができる。本書は、このような自己愛とその障害を理解するための基本的視点を提供しようとするものである。自己愛の障害をもつ青少年を理解するための文献・資料集を収載。
目次
第1章 自己愛の障害とその形成過程(自己愛の概念と定義;自己愛の発達的変化;自己愛の障害の形成過程)
第2章 自己愛の障害をもつ青少年の実態(自己愛の障害のタイプとレベル;自己愛の障害の状態像;さまざまな心の病理と自己愛の障害)
第3章 自己愛の障害をもつ青少年への対応(対応する際の原則;対応の実際)
付章 自己愛の障害をもつ青少年を理解するための文献・資料集
著者等紹介
上地雄一郎[カミジユウイチロウ]
1955年高知県に生まれる。1983年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期中退。現在、甲南女子大学人間科学部教授
宮下一博[ミヤシタカズヒロ]
1953年東京都に生まれる。1981年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期中退。現在、千葉大学教育学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。