内容説明
おしゃべりに隠されたパワーとは?「ぐち」や「悪口」、「うわさ」や「雑談」…これらはすべて世界を変える力を持っているのです。おしゃべりを100%活かすための本。職場や学校、井戸端会議やテレビのワイドショー、そして、ネットやケータイ…うわさ研究第一人者の著者があらゆる場面でのおしゃべりを分析。
目次
第1章 人はなぜおしゃべりをするのか
第2章 おしゃべりの行動学
第3章 メディアのなかのおしゃべり
第4章 インターネットがつくるおしゃべりの世界
第5章 うわさというおしゃべり
第6章 口コミというおしゃべり
第7章 組織のなかのおしゃべり
第8章 ワイドショーのなかのおしゃべり
終章 おしゃべりが世界をつくる
著者等紹介
川上善郎[カワカミヨシロウ]
成城大学文芸学部教授。うわさ研究の第一人者。1946年東京生まれ。東京大学文学部卒業。社会のなかの情報の流れに強い関心をもち、マスコミをとおして流れる情報や、人から人へと流れる情報、さらにはニュース・うわさ・おしゃべりなど多様な情報を扱う。現在は、インターネットを中心とした新しいメディアの登場による情報の流れの変化を社会心理学的な視点から研究している
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感想・レビュー
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hinatama
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「人は○○のとき、おしゃべりせずにはいられないのです」のくだりに度々「いや、そうでもない」とツッコみ、私は根本的におしゃべりが好きじゃないのかなぁと思い悩んだり。それは本書に書かれているように「おしゃべりを軽んじている」からではなく、おしゃべりを重要だと思っているからこそなのだけれど。TwitterやLINEなど、掲示板とも異なる形のおしゃべり装置が広く流布した現在、特にメディアとインターネットのおしゃべりについての論は大きく変わるでしょう。おしゃべりのデメリットについてもより詳しく論じてほしかったです。2013/12/28