内容説明
本書は、マクマーチン事件における痛ましい、拷問的な、しかもしばしば信じがたい展開を示す経過を詳述する。そして同事件について批判的に見る視点を提供する。それらは次の事実を明らかにするであろう。市民社会や刑事司法制度が、正義や公平を追求する名目のもとに子どもたちや彼らの両親、被告人らとその家族をいかに思いやりなく、かつ野蛮に扱ったか。
目次
概観
告発の展開
公判前の報道―メディアの動向
公判前の報道―一般市民の見方
予備審問
第一次公判前の出来事
陪審の選定―弁護側による科学的な陪審選定
マクマーチン裁判―第一次公判
陪審員と評決―第一次公判
裁判の余波
マクマーチン裁判―第二次公判
憲法上の権利―児童虐待の被害者と被疑者・被告人
被害者と犯人とされる人の権利―可能な改革への処方箋
エピローグ
著者等紹介
バトラー,エドガー・W.[バトラー,エドガーW.][Butler,Edgar W.]
カリフォルニア大学リバーサイド校社会学名誉教授。南カリフォルニア大学社会学部大学院修了(Ph.D.)
フクライ,ヒロシ[フクライ,ヒロシ][Fukurai,Hiroshi]
カリフォルニア大学サンタクルズ校社会学准教授。カリフォルニア大学リバーサイド校社会学部大学院修了(Ph.D.)共著『人種と陪審』でグスタボ・マイヤー賞受賞
ヒューブナー=ディミトリウス,ジョー=エラン[ヒューブナーディミトリウス,ジョーエラン][Huebner‐Dimitrius,Jo‐Ellan]
陪審裁判コンサルタント。クレアモント大学政治学部大学院修了(Ph.D.)。O・J・シンプソンやロドニー・キング裁判等の陪審コンサルタントを務める
クルース,リチャード[クルース,リチャード][Krooth,Richard]
弁護士、元ゴールデンゲイト大学・大学院非常勤講師。ウィスコンシン大学マディスン校ロースクール修了(J.D.)。カリフォルニア大学サンタバーバラ校社会学部大学院修了(Ph.D.)
黒沢香[クロサワカオル]
東洋大学社会学部教授
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