内容説明
本書は2部構成となっている。第1部では、セルフ・エフィカシーの理論を概観するとともに、セルフ・エフィカシーの概念が医療場面、教育相談場面でどのような意義を持っているか、動機づけ理論という観点からどのように理解することができるか、およびその測定法に関する概観が行なわれている。第2部では、さまざまな現場でセルフ・エフィカシーの概念をどのように位置づけることができるか探るとともに、セルフ・エフィカシーの概念を現場でどのように取り扱うことができるかを考えた。不安や抑うつといった情緒問題の解決や社会的スキルの獲得、ストレス管理、摂食障害や糖尿病等の治療といったさまざまな臨床場面において、また、子どもの問題行動や学業達成、職業指導といった教育場面においてセルフ・エフィカシーの概念を治療や指導にどのように活かすことができるかを明らかにした。また、看護、リハビリテーション、高齢者の抱える問題、運動と健康の維持増進処方といった今日的課題を抱えるにおいてもセルフ・エフィカシーの概念をどのように理解し、活用することができるかを明らかにした。
目次
第1部 セルフ・エフィカシーの理論を探る(人間行動とセルフ・エフィカシー;医療現場におけるセルフ・エフィカシー;教育相談場面におけるセルフ・エフィカシー;セルフ・エフィカシーと動機づけ ほか)
第2部 セルフ・エフィカシーの実際を探る(不安のマネジメント;抑うつ気分の解消;摂食障害とセルフ・エフィカシー;ストレス管理 ほか)
著者等紹介
坂野雄二[サカノユウジ]
1951年大阪府に生まれる。1980年筑波大学大学院博士課程心理学研究科心理学専攻修了。現在、早稲田大学人間科学部教授教育学博士
前田基成[マエダモトナリ]
1957年福井県に生まれる。1982年筑波大学大学院修士課程教育研究科修了。現在、女子美術大学芸術学部教授
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感想・レビュー
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