内容説明
本書で扱われているテーマは多岐にわたるが、いずれの論考も直接的にあるいはインプリシットに、心理学と諸学とが「心」や「心的現象」をめぐって対話する内容を含んでいる。
目次
第1部 心は脳かコンピュータかそれとも―シンポジウム記録より(企画者の趣旨:心はコンピュータ?脳?それとも心?;心機能場の実現に向けて―心に迫る情報科学;心に迫る脳生理学;L(brain=mind)・M(brain=computer)―相互モデル論の提案
クオリアと因果的物語論
指定討論:哲学者のみる、心・脳・コンピュータ問題)
第2部 研究会(「心の科学の基礎論」研究会)討論の記録(人工知能と心理学;心の科学―物理学からのアプローチ;進化論と心理学;エスノメソドロジーと心理学;ウィトゲンシュタインと心理学)
著者等紹介
月本洋[ツキモトヒロシ]
1955年生まれ。現在、(株)東芝研究開発センター主任研究員、博士(工学)。専門は人工知能。主著に『実践データマイニング』オーム社、1999年
足立自朗[アダチジロウ]
1937年生まれ。現在、埼玉大学教育学部教授。専門は教育心理学、心理学史・科学論。主著に現代心理学の諸問題(共著)三和書房、1968年。教育心理学の諸問題(共著)有斐閣、1978年。一般心理学の基礎(共訳)明治図書、1986年。発達と学習(共著)学文社、1990年。ピアジェ-ワロン論争(共著)ミネルヴァ書房、1996年
石川幹人[イシカワマサト]
1959年生まれ。現在明治大学文学部助教授、博士(工学)。専門に知能情報学、生物物理学。主著に遺伝子情報処理への挑戦(共著)共立出版、1994年。体感する統計解析、共立出版、1997年。人間と情報、培風館、1999年。ダーウィンの危険な思想(共訳)青土社、2000年
渡辺恒夫[ワタナベツネオ]
1946年生まれ。現在、東邦大学理学部教授。専門は生涯発達心理学、死生学、夢の心理学、科学基礎論。主著に脱男性の時代、勁草書房、1986年。トランスジェンダーの文化、勁草書房、1991年。The Love of the Samurai.GMP Publ.1991年。男性学の挑戦(編著)新曜社、1991年。迷宮のエロスと文明、新曜社、1993年。最新マインドサイエンス(編著)八千代出版、1994年。輪廻転生を考える、講談社、1996年。オカルト流行の深層社会心理(共著)ナカニシヤ出版、1998年
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