内容説明
本書は、人間の言語を獲得するシミュレータ(プログラム、ソフトウェアといってもかまいませんし、ロボットといってもかまいません)―名前はMLAS(エムラス)という―の開発を通して言語獲得の解明をめざすプロジェクトで得られた成果に基づいてまとめられたものです。
目次
第1章 過去の自然言語処理システムと言語獲得シミュレータMLAS
第2章 言語獲得過程のシミュレーション―MLASの「なぜ」と「いかに」
第3章 統語の獲得
第4章 意味の獲得
第5章 もう1つの言語獲得シミュレータ―コネクショニストのアプローチ
第6章 ストーリー・ベース処理システムとしてのMLAS
著者等紹介
久野雅樹[ヒサノマサキ]
1964年、栃木県生まれ。1995年、東京大学大学院教育学研究科博士程単位取得退学。現在、電気通信大学電気通信学部助教授。専門は認知心理学、認知科学。主な著訳書に「ヒトらしさとは何か」、「ものの見方を見る見方」(以上共著;北大路書房)、グザヴィエ・スロン「認知神経心理学」(共訳;白水社)ほかがある
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