内容説明
本書は、現在深刻な問題となっている陰湿ないじめや不登校に対して、どうすればよいのかの対策を直接提示するというより、多次元的視点を養うことにより、“子どもの生きる力が育つ”という観点から、教師が子どもにどのような援助や指導ができるか、あるいは教師は日頃子どもとともに何ができるかを、根本から考え直そうとするものである。ただし、論が抽象的にならないようにするため、豊富な具体的資料に語らせる部分を多くしている。また多次元的視点をもちやすくするために、特にコラムでは今日的テーマを賛否両論あるいは疑問形でできるだけ取り上げるようにしている。
目次
第1章 生徒指導の教育的意義と課題
第2章 子どもの発達と自我形式
第3章 現代の子どもの抱える問題
第4章 子どもをとりまく現代社会
第5章 生徒指導をどう行うか